日本ハム ヒルマン元監督とコンサルタント契約 06年日本一になった新庄監督との最強タッグ再び

[ 2023年1月11日 06:00 ]

ヒルマン元監督
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 日本ハムは10日、北海道移転後の初代指揮官として2006年に日本一、07年にリーグ連覇に導いた元監督のトレイ・ヒルマン氏(60)とコンサルタント契約に合意したと発表した。チーム復帰は07年以来16年ぶりで、2月1日からの沖縄・名護での春季キャンプにも参加予定。06年に監督と選手として日本一をつかんだ新庄剛志監督(50)との最強タッグが復活し、16年以来の頂点を目指す。

 「監督と選手」でつかんだ日本一から17年。今度は「コンサルタントと監督」としてヒルマン氏と、新庄監督が再び手を組むことになった。16年ぶりの復帰となり、ヒルマン氏は球団を通じて喜びのコメントを送った。

 「私にとって“故郷”のような球団であるファイターズに帰って来ることができ、この上なく光栄です。家族とも言える仲間たちが待つ球団への復帰の話は到底、見送ることができませんでした」

 ヒルマン氏は03年に日本ハムの監督に就任し、06年に新庄監督らを率いて44年ぶりの日本一に導いた。07年には球団史上初のリーグ2連覇を達成。常勝軍団をつくり上げ、04年に移転した北海道にプロ野球を根付かせた。07年を最後に勇退後はメジャーや韓国のチームで指揮を執り、昨季はエンゼルスの選手育成コーチを担っていた。

 主な業務は、ヒルマン氏が培ってきた人脈を生かした新外国人選手候補のスカウティング、そして外国人選手やコーチ陣への定期的なカウンセリングなどだ。新庄監督はサインプレーを駆使して1点を奪う野球を掲げる。昨季はヌニエス、アルカンタラが慣れないサインプレーに苦戦しただけに、日本の野球を知り尽くした名将の存在は大きい。

 昨年9月17日のロッテ戦ではメモリアルピッチセレモニーを務め、試合前には新庄監督と「新旧監督対談」を行った。最下位に沈みながら一切、泣き言を言わない新庄監督を見て、ヒルマン氏は「このチームはいつか勝てるようになると信じて指揮を執っている。いい監督になると思います」と太鼓判を押していた。

 まずは2月1日からの沖縄・名護での春季キャンプに参加する予定。ヒルマン氏は「ファイターズのさらなる発展のため、そしてファイターズファンのため、これまで培った経験と知識を惜しみなく注ぎ込みます」と、決意のコメントを寄せた。04年の北海道移転からタッグを組んだ2人が再び、舞台を新球場「エスコンフィールド北海道」に移す移転元年を盛り上げる。(清藤 駿太)

 ◇トレイ・ヒルマン 1963年1月4日生まれ、米テキサス州出身の60歳。84年に外野手としてインディアンス(現ガーディアンズ)に入団し、メジャー昇格は果たせず87年に現役引退。ヤンキース傘下で12年間監督を務めた後、03~07年に日本ハム監督。08年以降はロイヤルズや韓国・SKの監督、ヤ軍の育成担当特別補佐、マーリンズのコーチなどを歴任し、昨季はエンゼルスの選手育成コーチを務めた。

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