ソフトB・中村晃 背水「ダメなら終わり」の覚悟!レギュラー奪取で「全試合出場」「出塁率4割」

[ 2023年1月11日 05:00 ]

<ソフトバンク中村晃、渡辺陸自主トレ>マシン打撃で汗を流す中村晃(撮影・岡田 丈靖)
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 ソフトバンクの中村晃外野手(33)が10日、福岡市内で渡辺陸捕手(22)らと行っている自主トレを公開した。14年のタイトルホルダー(最多安打)もここ数年は納得いく結果を出せず、引退も辞さない覚悟で今季に臨むと語り、全試合出場と出塁率4割を目標に掲げた。渡辺陸は長所の打撃をアピールし、正捕手・甲斐拓也捕手(30)を脅かす存在になると誓った。

 今年11月で34歳になる。ベテランの域とはいえ、まだまだ働ける高い技術がある。それでも中村晃は「ここ数年はあまり(打撃)成績が良くない。(成績が)ダメなら終わりという覚悟でやっている」と今季に懸ける強い思いを語った。

 昨季は114試合に出場し、パ・リーグ一塁手部門で3年連続3度目のゴールデングラブ賞に輝くも、打撃の方は打率・253、7本塁打、51打点と納得いく数字を残せなかった。14年には176安打で最多安打のタイトルを手にしたが、「納得がいくプレーが徐々に減ってきている」。自主トレでは打撃に力を入れ、午前中は室内、午後は屋外で振り込んだ。昨季終盤に手応えを得たという、下半身主導の打撃フォームを体に染みこませている。

 今季の目標は16、17年に達成している「全試合出場」と長年こだわり続けている「出塁率4割」。数字を残すためにはまずはレギュラーを奪わなければならない。チームはV奪回を至上命令に超大型補強を敢行。FA補強で日本ハムから近藤が加入するなど定位置争いは激しいが、「それに勝つ選手がレギュラーを獲っていく」と語気を強めた。

 昨年の契約更改交渉では減額制限(年俸1億円以上は40%)に迫る9000万円ダウンの年俸1億5000万円プラス出来高払いで新たに2年契約を結んだ。成績次第で3年目の契約が結ばれる条件が付いている。「自分を奮い立たせてやっている」。背水の決意で16年目のシーズンに向かう。(森 寛一)

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2023年1月11日のニュース