阪神・原口が若林忠志賞「1年でも長く続けることができるように」 小児がん医療ケア施設への訪問など実施

[ 2022年12月14日 17:40 ]

若林忠志賞を受賞し、百北球団社長と記念盾を手に記念撮影する原口(左)(撮影・後藤 大輝)
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 阪神が14日、社会貢献などに尽力した選手に送る今年度の「若林忠志賞」に、原口文仁内野手(30)を選んだと発表した。

 原口は2018年末に患った大腸がんから、翌年に戦列復帰した。19年オフには小児がんをはじめとした医療的ケアが必要な子ども、若年成人と家族のための施設「チャイルド・ケモ・ハウス」(兵庫県神戸市内)を訪問し、チャリティーグッズの収益に自身の寄付を加えた計100万円を贈呈。他にも自身の経験を広く伝えるがんの啓発活動や、20年オフからは同施設に安打数と打点数に応じた金額を寄付する活動も実施し、今年も33万円(23安打、10打点×各1万円)を寄付した。

 原口は球団を通じて「この度、このような素晴らしい賞をいただき、大変光栄です。これまでの活動が、病気のこどもたちや、ご家族の方々の力に少しでもなっているとすれば本当に嬉しい限りです。この活動は、自分自身、プロ野球選手としてプレーする上での1つの大きなモチベーションになっていますし、これからも1年でも長く続けることができるように、日々頑張っていきます」とコメントした。

 《若林忠志賞とは》阪神が社会貢献・慈善活動やファンサービスに継続的に取り組み、優れた見識を持つ自チームの選手を表彰する制度として、2011年7月に創設した。球団創設時から活躍し、グラウンド外の活動でプロ野球選手の模範となった元投手・監督、若林忠志氏(1908―65年)の功績をたたえ命名した。毎年オフ、選手1人を表彰、記念の盾と賞金100万円、活動資金100万円を贈る。

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2022年12月14日のニュース