ソフトB・藤井 球団最高アップ率669%増で更改 結婚も公表 幸せの度合いは「福岡タワーぐらい」

[ 2022年12月14日 05:00 ]

契約更改を終え、サンタの衣装でポーズを決めるソフトバンク・藤井(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクは3選手が13日、ペイペイドームの球団事務所で契約更改交渉に臨み、藤井皓哉投手(26)は年俸650万から669%増の5000万円でサインした。アップ率は18年度の石川柊太投手(30)の500%を抜き球団史上最高。育成で契約した昨年12月の年俸550万円からは約9倍となり、会見ではシーズン中に結婚していたことも明かした。救援から来季先発に転向する右腕は新球も準備。170投球回を目標に長い幸せを願う。

 ビッグマネーも、人生の伴侶もつかんだ。鷹初年度のオフ。藤井は爆上がりの評価を受けた。

 「数を数えました(笑い)。誰一人として、こうなるとは思っていなかった。僕もそうでした。想像を超えてました。いい評価をしていただいた。来シーズンにつなげていきたい」

 球団史上最高のアップ率。669%増の年俸5000万円だ。広島を戦力外後に独立リーグを経験し、昨年12月に年俸550万円で育成入団。今春の支配下登録時は年俸650万円だった。今季は中継ぎで55試合に登板して5勝1敗、3セーブ、22ホールド、防御率1・12。三笠杉彦GMは「8回の重責を背負いながらフルでやってくれた。貢献度が高かった。来年、さらなる飛躍に期待しています」とねぎらいの言葉を掛けた。

 年俸は約7・7倍にはね上がった。額面だけでなく、自らの口でサプライズを続けた。会見終了後に“おかわり会見”し、結婚を公表した。

 広島県出身の一般女性と6月にゴールイン。幸せの度合いは「福岡タワーぐらい」と高さ234メートル級。2年間の交際を経て、育成選手期間に結婚指輪を用意。「支配下になったら結婚してください」とのプロポーズを、見事に成功させていた。

 藤井は来季、勝ちパターンの救援から先発に転向する。幸せを長続きさせながらロングイニングを投げたい男は、シーズン170投球回が目標だ。さらに自主トレに同行する和田から、プロでの長寿の秘けつも吸収する。

 「若い時は先発完投だったり、長いイニングを投げていた時の話や40歳過ぎて(体や投球が)どう変わっていくか。そこを聞きたい」と貪欲だ。

 結婚、大幅増を明かしながら新球を明かさない。主な持ち球は直球、フォーク、スライダーで秋季キャンプでカーブも加えて精度を磨いてきた。「打者が選択に迷う球種を。キャンプ中かオープン戦に見ていただければ。出来上がったら言います」。開幕からのローテーション定着に向け、藤井は家庭の安泰とともに、野球ではまたサプライズを狙う。(井上 満夫)

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2022年12月14日のニュース