落合博満氏 なぜ貴重な監督時代のオフに記念館の受付に立ったのか?

[ 2022年12月14日 17:00 ]

落合博満氏
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 現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(69)が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。監督時代のシーズンオフについて語った。

 プロ野球界のシーズンオフはいつから始まるのか。落合氏は「球団の仕事が終わってから」と納会などの球団行事が終わってからとし、「その間に優勝旅行に行けば、1週間からそのくらい取られるけどね」と説明。1月10日前後に行われるスタッフミーティング以外は完全オフらしく、1月31日からまた新たなシーズンが始まると当時を思い返しながら語った。

 現役時代は静岡の川根温泉などで英気を養っていたと語っていたが、監督時代は「和歌山の記念館に行ってたよ」と回顧。信子夫人いわく名古屋ではなく東京の家から「ワンボックスカーで荷物全部入れてね。当座の(荷物を)もう全部入れてね。大移動です!」だったそう。2022年12月現在、改装のため休館中である「落合博満野球記念館」で年末年始を過ごすのが在任中の休暇旅行というよりは「実生活」だったと明かした。

 その記念館では監督自ら受付で「“いらっしゃいませ”って。9時から5時までね昼休みを挟んで」と一日中、来館者を出迎えていたという。館内では落合氏と話すことも可能だったそうで「喫茶店で(オレが)お茶飲めば(お客さんも)お茶飲みにくるしね」と驚きのエピソードも披露した。お客さんがいるのだから当たり前のことだと話し、当時は落合氏が和歌山に滞在中の時は入り口に「在館中」と書かれた看板を出していたが、“本当にいるんだ!”と信じない人も多かったと笑顔で回想。「普段には絶対あり得ないことですけど、普段のシーズンオフ以外でしたら」とサインにも気軽に応じていた「落合監督」。

 なぜ、貴重なシーズンオフに自ら受付に立つのか。「そこにね記念館あって、お客さんが来るんだもん」。シーズン中はリーグ優勝、そして日本一を目指し目の前の一戦一戦の戦いに集中することを貫いた「落合監督」。オフには中日ファン、落合ファンのみならずプロ野球ファンを誰よりも大事にする「落合博満」の姿が、そこにはあった。

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