阪神・岩崎「打たれないことが一番」来季は被弾ゼロ&ヤクルト・村上斬り任せろ

[ 2022年12月14日 05:15 ]

園児たちと交流する岩崎(阪神タイガース提供)
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  阪神の岩崎優投手(31)が13日、来季の“被弾ゼロ”を誓った。今季は1本にとどめたものの、7月31日のヤクルト戦では主砲・村上に1点優勢の9回に痛恨の同点ソロを浴びており、勝負どころでの一発を食い止めることを宣言。また、球団は21年から続ける社会貢献活動として同投手が静岡市と西宮市の児童福祉施設、公立保育園などにシーズンの登板数に応じて114万円(57試合×2万円)の玩具を寄贈したことを発表した。

放物線はもう見上げない。岩崎は“被弾ゼロ”という究極の目標について問われると、力強くうなずいた。

 「もちろん。打たれないことが一番ですからね」

 長年、リリーフとして勝負の分岐点となるマウンドに上がってきた。命取りとなるのが一振りで1点をもぎ取られてしまうホームランだ。57試合に登板した今季、許した本塁打はわずか1本。出色の成績と言えるが、左腕には今も消えない苦い記憶がある。7月31日のヤクルト戦(甲子園)。1点リードの9回に登板も1死から村上に初球の直球を右翼スタンドに運ばれる同点ソロを被弾した。対戦23打席目で初被弾を喫した。

 「(村上には)今年も大事なところでやられてしまったので、そういうところでは絶対に抑えられるようにしたい」

 村上個人に対しては昨季は10打数無安打6奪三振と完璧に封じ、今季も許した安打は本塁打の1本と相性は決して悪くない。「“村神様”なんて言われてますけど、人間ですから(笑い)。抑えるすべはありますし、抑えているピッチャーもいる」。恐れることなく“人間・村上”と対峙(たいじ)しアーチを阻止するつもりでいる。

 発奮材料もある。能見から引き継いだ社会貢献活動で今年も登板数に応じて114万円分の玩具を自身の地元・静岡市と西宮市の児童施設などに寄贈。先日、西宮市立浜甲子園保育園で行われた寄贈式に参加した。「手渡すことでまた頑張ろうじゃないけどモチベーションにはなりますよね」。無邪気な子どもからは「(今年は)1番になった?」と聞かれたという。

 「(来年は)自信を持って“なったよ”と言えるように」。強打者の前に立ちはだかり、来季こそチームを頂点に導く。(遠藤 礼)

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2022年12月14日のニュース