“第2の駿太になれ”阪神・岡田監督 高卒新人開幕スタメンあるぞ キャンプでアピール期待

[ 2022年12月14日 05:15 ]

12日の入団会見で井坪(手前右)、戸井(後方左)らに囲まれ笑顔の岡田監督(中央)
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 「第2の駿太」出てこい!阪神・岡田彰布監督(65)が、初めて高卒新人野手の開幕スタメン起用の可能性について言及した。

 「力があれば(全然チャンスはある)よ」

 今秋のドラフトで指名した高卒野手は3位・井坪陽生(関東第一)と同5位・戸井零士(天理)の2人だ。12日の新入団会見では育成を含む7選手の体つきを見て「もう鍛えた後の体つきをしとんな」と、すでに1軍クラスの肉体を評価。来春キャンプでは2月11、12日に1、2軍全選手を1軍宜野座に集めて紅白戦を実施する予定で、「(新人選手の出場も)そらある」と新戦力のアピールにも期待を寄せた。

 「オリックスの時も(後藤)駿太がえらい、いいバッティングしてる言うて。2軍を見に行ってな。それから1軍に上げた」

 高卒新人を積極起用した実績はある。オリックス監督時代の11年。春季宮古島キャンプ第2クール初日に2軍キャンプを視察した。そこでキラキラと光る原石を発見。「あんな高校生久しぶりよ」。10年のドラフトで前橋商から1位入団した後藤駿太(現中日)の打撃センスに一目ぼれ。5日後には1軍に招集した。“デビュー戦”となった紅白戦では4打数2安打1打点をマーク。その後も存在感を示し、同年4月12日のソフトバンク戦では「9番・右翼」として高卒新人野手では球団初の開幕スタメンに大抜てきした。

 仮に、猛虎の高卒新人野手が開幕スタメンを勝ち取れば57年の並木輝男以来だ。来季の開幕は3月31日のDeNA戦。ポジション争い熾烈(しれつ)だ。ただ、開幕スタメンの可能性は高卒ルーキーにだってある。(石崎 祥平)

 ○…並木輝男は1938年11月15日生まれ、東京都出身。日大三では2年夏と3年春に甲子園出場した。阪神入りした57年3月30日の中日戦に「6番右翼」でセ・リーグ初の高卒新人野手開幕戦先発出場。セで並木以降は、59年王貞治(巨人)と88年立浪和義(中日)しかいない。6月9日に18歳6カ月で放ったプロ1号は、阪神の球団最年少本塁打。1年目は8本塁打したが、93年に松井秀喜(巨人)が11本塁打を放つまではセの高卒新人シーズン最多記録だった。

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2022年12月14日のニュース