DeNA・牧 高橋由伸超え！「一つの目標」3年目野手最高年俸1億円超で更改

1億2000万円で更改し、笑顔でフォトセッションに応じる牧（撮影・久冨木　修）
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　DeNA・牧が13日、横浜市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、5000万円増の年俸1億2000万円でサインした。3年目の大台到達は史上7人目で球団初。さらに00年高橋由伸（巨人）の1億円を抜き、3年目野手最高俸となった。

　「今知ったんですが凄くうれしい。（1億円は）一つの目標でもあった」。出場全135試合に4番で出場。打率・291、24本塁打、87打点でチームを前年最下位から2位に引き上げた。三浦監督は不調時も「4番は動かさない」と信頼は揺るがず。牧も「打率は1年目より上がらなかったが、本塁打と打点は上がったのは良かった」と振り返った。

　初のベストナインを獲得し、11月の侍ジャパン強化試合は全4試合に唯一先発出場と進化を止めず。来季目標は「打点王」にロックオン。今季3冠王を手にしたヤクルト・村上の牙城を崩したい。

　今オフに「青星寮」を退寮。年俸の使い道には「物欲はないのでこれから考えます。今は外食ばかり。チャーハンづくりでもうまくなれば」。独身生活で独り立ちし、自己管理へ意識を向けた。来季はWBCで世界一、そしてチームを25年ぶり日本一へ導く使命が待つ。その土台づくりの自主トレは、昨オフ同様にベテラン大和に弟子入りする予定だ。

　「（WBCに）選ばれたい気持ちは凄く強い。覚悟を持ってやらないといけないし、準備をしっかりしていきたい」。大会では本職ではない一塁で起用される可能性もある。侍ジャパンに、DeNAに欠かせぬバットマンとして、もう一段階上のステージをにらんだ。（大木　穂高）