落合博満氏　キャンプ直前に行われるスタッフ会議の裏側 監督は「一人ぼっちでポツンと…」

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（69）が14日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。監督時代のシーズンオフについて語った。

　プロ野球界のシーズンオフは「球団の仕事が終わってから」と納会などの球団行事が終わってからと話していた落合氏。1月10日前後に行われるスタッフミーティング以外は完全オフらしく、1月31日からまた新たなシーズンが始まると当時を思い返しながら語った。

　監督時代はシーズンオフだけ生活拠点が「落合博満野球記念館」がある和歌山に移動。旅行ではなく「実生活」と語ったが、記念館で来館者を出迎え、それ以外は普通に生活していたという。次のシーズンに向けて考えたりは一切せず「オフはオフ」と割り切っていた監督時代。その理由については「だって選手がオフをどうやって過ごしてキャンプに来るかっていうのは、こっちがこういう状態で入ってくるだろうって考えたってしょうがないことだから。だから（キャンプで）見て、初めて“ああ、ちゃんとやってきたんだな”とかね、“ああ、これは手を抜いてきたな”っていうのは分かる程度であって」と監督がいくら考えても、準備をしてくるのは選手だと強調した。

　年明けのスタッフミーティングの時だけ落合氏だけが和歌山から一度離れて出席。キャンプ前のスタッフ会議は投手、野手などの部門に分かれてスケジュールや練習内容、そしてメンバーの1、2軍の振り分けも行っていたといい、ここで監督も選手たちの現状などを把握するのかと思ったら「落合監督」は違った。「コーチ連中が自分たちの部署をどうやってやるかっていうのは分かれて話しているし、監督はそこに一人ぼっちで、ポツンと座ってるってだけの光景ですよ」と意外な事実が判明。会議中は「塊（グループ）が何個かあってね。そこで話し合いをしてるっていう」と笑顔で当時を振り返った。「一人ぼっちで、ポツン」もまた、コーチ一人一人がチームの勝利のために責任をもって考える、常勝時代の落合ドラゴンズを象徴しているのかもしれない。