プロアマ合同野球規則委 球場サイズ規則改定検討で一致 日本ハム新球場改修不要に?

[ 2022年12月14日 05:30 ]

エスコンフィールド北海道
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 プロ、アマチュア合同での日本野球規則委員会が13日、都内で開かれ、アマ側が公認野球規則2・01「競技場の設定」について記述改定を提案し、プロ側と検討していくことを決定。早ければ24年シーズンから同規則が改定される可能性も出てきた。アマ野球規則委員会の中本尚委員長は来季の改定はないとした上で、「米国の(野球規則の)原文と齟齬(そご)、ニュアンスの違いがある点などについて時間をかけて検討し結論を出すことになった」と説明し、それ以外の部分も解釈の違いなどを洗い直す。

 同規則では、本塁からバックネットまでの距離は「60フィート(約18メートル)を必要とする」と記述。来年3月に開場する日本ハムの新球場「エスコンフィールド北海道」の同距離が約15メートルしかなく、日本ハムが規則に沿うように23、24年オフに改修する案を示し、来季の使用が認められていた。

 同記述は、米国の原文に「recommended」(推奨される)とあるのを「必要とする」と翻訳。中本委員長は1956年にプロ・アマ合同で野球規則を作成してから60年以上経過していることを挙げて「これまで特に問題が起きず、議論されなかった。これを機に議論して検証、検討する」とした。

 同規則の改定は、既にプロ側でも11月の12球団代表者会議において12球団で合意。この日のアマ側の提案を受け、合同で検討していくことになった。24年シーズンから規則改定となれば23年オフから予定される新球場の改修も必要がなくなることも考えられ、今後の議論が注目される。

 《大谷ルール来季から導入》規則委ではDH制において、先発投手が降板後もDHで継続出場できる通称「大谷ルール」を来季から導入することも決まった。これまで投手と打者で同時出場するにはDH制を解除する必要があったが、大リーグではエンゼルス・大谷の投打二刀流にわたる活躍で今季から導入。ルールが適用されるのは先発投手のみで、DHで出場した選手が試合途中から登板する場合はDH制を解除しないといけない。

 中本委員長は「(プロ、アマともに)DH制を採用している連盟、リーグは(来季から)大谷ルールを適用することになる」と説明した。

 《静岡市新チーム「ハヤテインベストメント」プロ野球2軍参加方針》都内で金融事業などを営む「ハヤテインベストメント」が13日、静岡市に本拠地を置く新チームで24年シーズンからプロ野球2軍に参加を目指す方針を示した。公式サイトで「66年ぶりに球団数増を伴う13球団目の新球団創設を目指す」と表明した。

 プロ野球は24年開幕から、2軍戦のみに新たに2球団が参加することを目指し、来年春に公募を実施する。静岡市の田辺信宏市長は「公募にトライしてくださる企業ができたことは大変感慨深い。受け皿づくりとしてどんなことができるか、検討を進めたい」と話した。

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2022年12月14日のニュース