釈放された村田兆治さん激白「言動と行動が一致しない部分はあった」子供たちのため「80まで頑張る」

[ 2022年9月26日 00:35 ]

釈放され、自宅近くで逮捕時の状況を説明する村田兆治さん(撮影・田中 和也) 
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 羽田空港の保安検査場で女性保安検査員に暴行を加えたとして、現行犯逮捕された元プロ野球選手の村田兆治さん(72)が25日に釈放され、東京都内で本紙の取材に応じた。

 「子供たちに夢と希望を伝授しながら、行動は責任を持ってやっているつもりだった。(女性が)前にきたから“どいて”と。まさか、それが暴力になるとは。触れたのは事実は事実だから…」

 村田さんは、そういって23日午後2時前に起きた一件を振り返った。携帯電話が金属探知機に何度か引っかかったことに腹を立て、右手で左肩を押したとされる。さらに「新聞紙を切り抜く」ためにスーツケースに入れたままだったハサミも事を大きくしてしまった。

 この2日間、外部と連絡を取ることはできなかったが、多くの人から着信やメールが送られてきた。「(長年バッテリーを組んだ)袴田は涙声で“よかったですね。兆さん”と。今日も羽田空港でファンに“僕も2日ぐらい食事できませんでした。村田さんはそういう人じゃない”と。それはありがたい言葉だった」。その上で、改めて「相手に謝ることと、皆さんにも謝らないといけない」と思いを強くした。「魔が差したというか、私の至らぬ点がありました。子供たちにも申し訳ない。言動と行動が一致しない部分はあった」と頭を下げた。

 今後については「もうすぐ73歳。75、76で(離島甲子園の活動を)やめようと思っていたけど、人生に引退はない。子供たちのために80まで頑張る。そこでもらったお金を(これまで通り)寄付していきたい。老体にムチを打って骨が折れるかも分からない」。

 通算215勝の偉大なるレジェンドは、今回の一件を大いに反省し、これからも野球界に身をささげる所存だ。
  

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