ヤクルト丸山和郁「打った感触だけでヨッシャーと言ってしまいました」 新人史上初のV決定サヨナラ打

[ 2022年9月25日 23:35 ]

セ・リーグ   ヤクルト1―0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

<ヤ・D>9回、サヨナラ打の丸山和はガッツポーズ(撮影・村上 大輔)
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 ヤクルトは25日、DeNAにサヨナラ勝ちし、2年連続9度目のリーグ優勝を決めた。高津臣吾監督(53)は就任3年目で2度目のリーグ制覇で、ヤクルトの連覇は野村克也監督時代の1992、93年以来、29年ぶり2度目となった。その立役者はドラフト2位の丸山和郁外野手(23=明大)だった。

 0─0の9回。この回先頭のオスナが遊撃へのゴロで一塁へ全力疾走して内野安打を勝ち取り、続く中村が1球で送りバントを決めた。みんなでつないだチャンスを託されたのは、サンタナが8回の守備で負傷して、途中出場したドラフト2位の丸山和だった。1ボールからの2球目、エスコバーの外角低めの直球に食らいつくように放った打球は左中間を抜けた。二塁ベースに到着した時には、ナインが全力疾走で向かってきた。手荒い祝福を受けたが、最高の笑顔だった。リーグ優勝決定試合で、ルーキーのサヨナラ打は史上初だった。

 「サヨナラ漢です」のタスキをかけて神宮球場での祝勝会に参加した丸山和は「本当に打つことに必死だった。前に飛んでくれて良かった。真っすぐ1本だけ絞って、本当に…。どこに打球が飛んでったか分からなかった。打った感触で“ヨッシャー”と言ってしまいました。(祝福は)プロ入って初めてサヨナラって形で、試合を決めることができて本当にうれしかったです」と語った。

 ◇丸山 和郁(まるやま・かずや)1999年(平11)7月18日生まれ、群馬県出身の23歳。前橋育英では外野手兼投手として3年夏の甲子園に出場し、大会タイの8盗塁をマークした。明大から外野手に専念し、2年春からレギュラー。同年夏の日米大学野球で日本代表に選出された。4年時は主将を務め、2季連続ベストナイン受賞。21年ドラフト2位でヤクルトに入団。今年7月3日のDeNA戦でプロ初本塁打。1メートル74、80キロ。左投げ左打ち。

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