ヤクルト・高津監督、主砲・村上に「ムネ、よく頑張ったよ。おめでとう」

セ・リーグ   ヤクルト1ー0DeNA （ 2022年9月25日    神宮 ）

＜ヤ・D＞村上を抱きしめる高津監督（撮影・光山　貴大）
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　ヤクルトはDeNAに1―0でサヨナラ勝ちし、2年連続9度目の優勝を決めた。高津臣吾監督（53）は就任3年目で2度目のリーグ制覇。ヤクルトの連覇は野村克也監督時代の1992、93年以来29年ぶり2度目となった。

　優勝マジック2で迎えた2位DeNAとの直接対決。連覇を決めたのはドラフト2位ルーキー、丸山和郁外野手（23）のバットだった。0―0のまま迎えた9回、1死二塁でエスコバーから左中間を破るサヨナラ二塁打。負傷したサンタナに代わって8回途中から右翼の守備についていた新人の一打にベンチは一瞬で空っぽとなり、主将の山田哲人内野手（30）は人目をはばからず主砲・村上宗隆内野手（22）の胸で号泣した。リーグ優勝決定試合でルーキーのサヨナラ打は初めてだった。

　優勝インタビューに臨んだ高津監督はチームの大黒柱として令和初の3冠王へと突き進む村上について聞かれると「最近はちょっと後ろ姿が小さくなってますけど」と冗談めかしつつ「7月の大変な時も孤軍奮闘で頑張ってくれた。バット一本でチームを引っ張ってくれた。ムネ、よく頑張ったよ。おめでとう」と労った。

　野村監督も届かなかった2年連続日本一へ「今年2月1日のキャンプがスタートする時にキャプテン山田が“今年大きな高い山、壁があります。それを乗り越えていきましょう”と言いました。一つ壁を破ったのかなと。まだまだこれから高い山、壁が待ってますけど、クライマックス（シリーズ）をしっかり戦い、その先の本当の大きな山の頂点に立ちたいと思います」と球団初の2年連続日本一を見据えた。

　最後に「今日、神宮球場にお越しのヤクルトスワローズファンのみなさん、そして、いろんなところで観戦してくれた全国のヤクルトスワローズファンのみなさん、セ・リーグ優勝おめでとうございます。みなさんもチームスワローズの一人です。みなさんも優勝の立役者です。本当に1年間、セ・リーグを盛り上げていただき、そしてスワローズの一員として頑張っていただき、ありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いします」と締めた。