ヤクルト、7年ぶりサヨナラ劇的連覇 息詰まる投手戦で丸山和が大仕事!新人史上初のサヨナラ打

[ 2022年9月25日 21:27 ]

セ・リーグ   ヤクルト1ー0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

<ヤ・D>サヨナラで優勝を決め胴上げされる高津監督(撮影・会津 智海)
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 ヤクルトはDeNAに1―0でサヨナラ勝ちし、2年連続9度目の優勝を決めた。高津臣吾監督(53)は就任3年目で2度目のリーグ制覇。ヤクルトの連覇は野村克也監督時代の1992、93年以来29年ぶり2度目となった。

 優勝マジック2で迎えた2位DeNAとの直接対決。連覇を決めたのはドラフト2位ルーキー、丸山和郁外野手(23)のバットだった。0―0のまま迎えた9回、1死二塁でエスコバーから左中間を破るサヨナラ二塁打。負傷したサンタナに代わって8回途中から右翼の守備についていた新人の一打にベンチは一瞬で空っぽとなり、主将の山田哲人内野手(30)は人目をはばからず主砲・村上宗隆内野手(22)の胸で号泣した。

 小川、今永と両エースの投げ合いで息詰まる投手戦。リリーフ陣も踏ん張り、0―0のまま9回に突入した。ヤクルトは守護神マクガフが3者凡退でピシャリ。そして、その裏に歓喜の瞬間が訪れた。速球派左腕エスコバーから先頭のオスナが内野安打で出塁し、代走に塩見。中村がバントで送った1死二塁から丸山和が左中間を破るサヨナラ二塁打を放ち、劇的な連覇を飾った。リーグ優勝決定試合でルーキーのサヨナラ打は初めて。サヨナラ勝ちでの優勝決定は15年のヤクルト・雄平以来7年ぶりとなった。

 ヤクルトは7月2日にプロ野球史上最速の優勝マジック53を初点灯。一時はセ・リーグの貯金を独占し、7月4日には2位・巨人に13・5ゲーム差をつける独走状態と圧倒的な強さを見せていた。だが、その後、主力選手が続々と新型コロナウイルスに感染する緊急事態。7月8日から6連敗で優勝マジックが消えた。さらに8月5日から7連敗。最大17・5ゲーム差あったDeNAに一時は4差と迫られた。

 それでも主砲・村上が1964年の王貞治(巨人)に並ぶ日本選手最多の55本塁打を放ち、ここまで12球団最多の勝利打点19度。19度のうち16度が本塁打で殊勲本塁打25本もセ最多。本塁打をマークした試合は29勝12敗1分けとチームを引っ張り続け、苦境を乗り切った。5月21日以降は一度も首位を譲らず。97年の9月28日を抜く球団最速の優勝を成し遂げた。

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