ヤクルト小川 連覇導いた6回無失点「自分を信じて仲間を信じて強気で攻めた」優勝会見

[ 2022年9月25日 23:01 ]

セ・リーグ   ヤクルト1-0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

<ヤ・D>5回、マウンドの小川(中央右)のもとにナインが集まる(撮影・会津 智海)
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 ヤクルトは25日、DeNAにサヨナラ勝ちし、2年連続9度目のリーグ優勝を決めた。重圧のかかる試合で先発を任された小川泰弘投手(32)は6回2安打無失点の好投で大役を果たした。

 優勝会見で今季から選手会長を務める小川は「2年連続で高津監督を胴上げできてとてもうれしい」と安ど。「キャンプから2連覇を目指してっていう話でスタートしましたので難しいことはわかっていた。チーム全員で団結して辛い時も進んでこれた。つらい日々を乗り越えて今があるのでみんなでやってこれてよかった」と喜びを口にした。

 優勝が決まる一戦での先発に「緊張感はいつもより少し強かった」としながらも「その中で自分の力を発揮するのが一番だと思った。自分を信じて仲間を信じて、一球一球とにかく強気で攻める事を意識して投げた」と振り返った。

 6回3安打無失点の好投も「DeNA打線もすごく集中していて打ち取るのは難しかった」と余裕はなかったが「(山田)哲人だったり、(村上)宗が声をかけてくれて、何とか力を出せた」と感謝した。

 自身の今季の働きについては「シーズン全体で見ると不甲斐ない時ももちろんある」と悔しさが口をついたが「その中でも高津監督の下で野球をして、成長できている部分も自分で感じている。そういうところに喜びを感じている。まだまだ伸びると思ってどんどん挑戦していきたい」とした。

 2年連続の日本一へ第一関門を突破したが「厳しい戦いが残っている。まずは今日はしっかり喜んで、切り替えをうまくやって頑張っていきたい」とクライマックスへ気を引き締めた。

 小川は新選手会長に就任し、投手陣の柱として強い決意で臨んだ今季。3月中旬。監督室に呼ばれ、「年間を通じて活躍を期待している」と開幕投手に指名された。2年連続6度目の大役。「チームとしても自分自身としてもいいスタートを切っていきたい。まずは初戦、全力を出し切れるように。投手陣を引っ張っていけるようにやっていきたい」。責任感を胸にマウンドに上がったが、阪神相手に3回4失点で降板。なかなか調子が上がらなかった。

 投球フォームなどを試行錯誤。キャンプから習得に励んでいた球速を落とした110キロ台のチェンジアップを駆使できるようになった。“新球”に120キロ台のチェンジアップ、130キロ前後のフォークと3種類の落ち球を使い分け。シーズン終盤に向けて調子を上げ、過去2試合は連続無失点。開幕前にノルマに掲げていた規定投球回に3年ぶりに到達。大一番でも快投。まさにエースの働きだった。

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