ヤクルト・高津監督、劇的サヨナラ連覇に「気持ちの整理がついてない」重圧解け「ゆっくり寝れそう」

[ 2022年9月25日 21:34 ]

セ・リーグ   ヤクルト1ー0DeNA ( 2022年9月25日    神宮 )

<ヤ・D> 胴上げされる高津監督 (撮影・光山 貴大)
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 ヤクルトはDeNAに1―0でサヨナラ勝ちし、2年連続9度目の優勝を決めた。高津臣吾監督(53)は就任3年目で2度目のリーグ制覇。ヤクルトの連覇は野村克也監督時代の1992、93年以来29年ぶり2度目となった。

 優勝マジック2で迎えた2位DeNAとの直接対決。連覇を決めたのはドラフト2位ルーキー、丸山和郁外野手(23)のバットだった。0―0のまま迎えた9回、1死二塁でエスコバーから左中間を破るサヨナラ二塁打。負傷したサンタナに代わって8回途中から右翼の守備についていた新人の一打にベンチは一瞬で空っぽとなり、主将の山田哲人内野手(30)は人目をはばからず主砲・村上宗隆内野手(22)の胸で号泣した。

 ナインの手で宙に舞った後で優勝インタビューに臨んだ高津監督は、スタンドからの大きな拍手に「ありがとうございます」と感謝。今の気持ちを聞かれると「んー…皆さんと一緒ぐらいうれしいです。恐らく皆さんも喜んでいただいていると思います。それぐらいうれしいです」と感慨深げな表情を見せた。

 劇的なサヨナラ勝ちで連覇を決めたことには「ちょっと気持ちの整理が今ついてない」と驚きを隠さず。「丸山(和)だけじゃなく、チームみんな、選手みんな、コーチみんな、スタッフみんなをここまで信用して信頼してやって来た。ファンの皆さんも一緒にチーム・スワローズとして、本当に今日の1勝がチーム・スワローズが挙げた大きな大きな1勝なんじゃないかなと思っています」とサヨナラ打を放った丸山和だけでなくチーム、ファン全員の勝利だと強調した。

 勝てば連覇となる一戦で選手たちには「特に言葉をかけてません」とし、「いつも通りのあいさつと、いつも通りの形でゲームに入った」とした指揮官。「なかなか平常心で戦うのは難しかった」と振り返った。

 それでも「こういう終わり方でみんなホッとして気分もいいですし、今日はゆっくり寝れそうです」と重圧から解放されて最高の笑顔を見せていた。

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