トレード交換の若手有望株の成功率は21・2%。投手でクルバー、ヘイダー、野手でアルバレスなどが大活躍

[ 2022年8月1日 09:19 ]

レイズのコリー・クルバー(AP)
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 毎年、トレードデッドラインで、メジャーリーガーの交換相手に、数多くの若手プロスペクトが移籍する。彼らがメジャーに昇格して成功したキャリアを送る確率はどれほどなのか。「ベースボールアメリカ」電子版が報じている。

 01年から17年、676人のプロスペクトが移籍したが、そのうち143人が結果的にメジャーリーガーとして成功できた。この場合の成功の定義は、少なくとも2シーズン、シーズンのほとんどをメジャーでプレーし、ベースボールリファレンスのWAR(そのポジションの代替可能選手に比べてどれだけ勝利数を上積みできたか)の数字が、選手生活を通してプラスになっている選手である。成功率は21・2%、約5人に1人である。

 ただしこの成功率は近年上昇している。05年に21人が移籍して1人しか成功できないなど、01年から09年の成功率は16・1%だったが、15年に63人が移籍して21人が成功できたように、10年から17年の成功率は25・5%と上がっている。17年組に関しては、パイレーツのオニール・クルーズ、レイズのアイザック・パレデスらが、メジャーで活躍を始めているから、率は今後さらに伸びていく。

 ちなみに18年以降のデータがないのは、有望株たちがまだマイナーで育成中だからだ。特に目覚ましい成功を成し遂げた元プロスぺクトたちがいる。2010年のコリー・クルバー投手は2度のサイヤング賞に輝き、通算WARは34・7、13年のジョシュ・ヘイダー投手は絶対的なクローザーで4度オールスターに選ばれWARは10・6、16年のヨルダン・アルバレス選手は19年に新人王獲得、今季のWARはここまで5・0で、DHとして大谷翔平以上の活躍と評価されている。

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2022年8月1日のニュース