広島 秋山翔吾の獲得発表! 「カープにとって大きな財産になる」の熱意伝わる

[ 2022年6月27日 11:02 ]

レッズ所属時の秋山
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 広島が27日、日本球界復帰を決めた秋山翔吾外野手(34=前パドレス傘下3Aエルパソ)の獲得を発表した。

 秋山は海外フリーエージェント権を行使して20年にレッズ入り。今季開幕前に戦力外となった。5月にエルパソと契約したがメジャー昇格はならず、6月16日に自由契約が発表された。大リーグでは2シーズンで通算142試合に出場し、打率2割2分4厘、本塁打なし、21打点だった。

 その後、日本球界復帰を決断し、帰国。22日に古巣・西武、23日にはソフトバンクと交渉し、24日に大トリで広島との交渉に臨んだ。交渉にあたった鈴木清明球団本部長は「来てほしいということを伝えました。選手としては申し分ないし、実績を見てもね。打撃理論もしっかりしている。来てもらえれば、カープにとって大きな財産になる」と熱く語っていたが、その熱意が秋山にも伝わっていた。

 秋山は本紙の取材に対し、「鈴木さんからの“来てもらえればカープの大きな財産になる”という言葉は響きました。それと“2000安打まで、あと五百何本だったよね”と言って頂いた。自分が2000本への思いを持っていることをフロントの方が認識してくれていたのが、ありがたかったし、うれしかった」と話していた。

 プロ12年目で初めてのセ・リーグとなるが、広島では主力の会沢や菊池涼は侍ジャパンのチームメートで、互いの野球観や性格を知り尽くす。河田ヘッド兼外野守備走塁コーチとも西武在籍時に汗を流しており、秋山には溶け込みやすい環境といえる。

 また、若手の外野陣が伸び悩む広島にとっても大きな補強。カブスに移籍した鈴木誠の穴埋めは不透明なままで、唯一のレギュラーで中軸を担う西川も離脱し、復帰のメドが立っていない。現状は1番打者も固定できていないだけに戦力面のメリットは大きい。

 秋山は目標であり、残り524本に迫っている日米通算2000安打の達成を広島で目指す。

 ◇秋山 翔吾(あきやま・しょうご)1988年(昭63)4月16日生まれ、神奈川県横須賀市出身の34歳。横浜創学館から八戸大を経て10年ドラフト3位で西武入団。15年にプロ野球記録のシーズン216安打を記録するなど最多安打4度、17年には首位打者に輝いた。20年に海外FA権を行使しレッズへ移籍。日本人初の同球団所属選手となった。1メートル82、83キロ。右投げ左打ち。

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