日本ハム4年目の大砲・野村 22歳でも主力の自覚 守備中にマウンドに行くようになったわけ

[ 2022年6月27日 07:30 ]

野村(左)と新庄監督
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 日本ハムの4年目の大砲・野村が三塁の守備中にマウンドへ行く姿をよく見かけるようになった。26日に22歳の誕生日を迎えたばかり。球界を見渡せば若手の部類だが、若い日本ハム内野陣では常時試合に出続けている中心選手だ。マウンドに行って間を空けたりする役割も求められる。

 マウンドに行くようになったのは堅守でチームを支える10年目の谷内の助言がきっかけだった。「去年、谷内さんから“分からなくてもいいから行った方がいい”と、(マウンドに行く)タイミングを教えてもらったりしながらやっていました」。昨季までは同時出場していれば谷内に「任せちゃう時もあった」というが、今季は主力の自覚を持って自らマウンドに行くタイミングを「意識している」と明かす。

 今季も「谷内さんを見たら二塁(の守備位置)からこうやって(首を動かして)“行け”ってやっています。(谷内が)ベンチでも“今、行っていいですか?”みたいな。いろいろ面倒を見てくれたのが谷内さんだった」と感謝する。

 マウンドに行くのは投手のためだけでなく、自身の気持ちを一度落ち着けるためでもあるという。「投手に声をかけに行くこともありますし、自分の中でなかなか良い結果が出ない時に、自分の時間を取るために行ったりして、去年より多く(タイムを)取っているかな」。

 現在は正真正銘の主力になるために階段を駆け上がっている途中。打率は・2918(26日終了時点)でリーグ5位と能力が開花しつつあり、課題だった守備ではスローイングが安定感を増すなど日々成長している。球場で観戦する際には、野村がマウンドに行くタイミングにも注目してほしい。(記者コラム・東尾 洋樹)

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