西武・山川 日本人最速200号!田淵&秋山超え697試合で達成 2打席連発で201号も!3連勝導いた

[ 2022年6月27日 05:30 ]

パ・リーグ   西武2―0楽天 ( 2022年6月26日    楽天生命 )

<楽・西>4回、通算200本塁打となる先制ソロを放った山川(右)はベンチ前でどすこいポーズ(撮影・尾崎 有希)
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 北アルプス山系を由来に、高みに到達してほしいと「穂高」と名付けられた。西武・山川は両親の願い通り、日本人最速の記録を樹立したが、心の底から喜ぶことはなかった。

 「30歳ですよ。2軍で3年やってますから。ある程度(打撃が)出来上がってから1軍にきたので…」

 満足はしない。妥協もしない。山川たるゆえんだ。697試合目での通算200号は4回。早川から右中間への先制23号ソロで到達し、田淵幸一(スポニチ本紙評論家)、秋山幸二の714試合を大幅に更新した。

 高校時代はバック宙ができたほどの身体能力の持ち主。本塁打の際の「バック宙ホームイン」は、秋山氏の代名詞だった。山川は1年目の14年の新人合同自主トレで「今やれば挑発行為。35歳になったらやってみたい」と言って報道陣を笑わせた。今や「どすこいポーズ」が定着。本塁打後のパフォーマンスでファンを魅了する姿は偉大な先輩と重なる。

 20日には色紙に筆で「今日の別腹 明日の脇腹」としたため、インスタグラムに写真を投稿した。私生活では甘い食べ物を控えて体調を管理し、脇腹の故障を防ぐ宣言だ。しかし、試合では甘い球を逃さない。6回は左翼席に早くも昨年と並ぶ24号ソロ。今季2度目の2打席連発だった。これで日曜日は曜日別では断トツの8本塁打(11試合)。日光で球が見えやすいということもあるそうだが「お客さんがよく入って、テンションが上がる。子供の前で打ちたい」という理由もある。

 全2打点でチームを今季初の同一カード3連勝に導いた山川は200本塁打について「何も思わないんです」と通過点であることを強調し「最速よりホームラン王と打点王を意識しています」と言う。ともにリーグトップ。“登頂”に向け、着実に歩を進めている。(神田 佑)

 《外国人含むと6位》山川(西)が26日楽天戦(楽天生命パーク)の4回に早川から今季23号ソロを放ち通算200本塁打を達成した。プロ野球113人目。初本塁打は14年9月15日楽天戦で辛島から。通算697試合目での到達は歴代単独6位のスピード。日本人では75年田淵幸一(神)、90年秋山幸二(西)の714試合を抜く最速記録となった。

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2022年6月27日のニュース