西武・辻監督が分析、今季の「投高打低」の理由

[ 2022年6月15日 08:00 ]

西武・辻監督
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 今季のプロ野球の「トレンド」と化した「投高打低」。野球関係者が理由を解明しようとしているが、いまいち釈然としない。そんな中、西武・辻監督が鋭い持論を展開した。

 「今年の野球自体が高めをストライクと取られている。他のチームも高めに投げていて、メジャーもそうなっている」と言うのだ。

 先発・与座ら継投で打者27人の「準完全試合」を達成した8日の巨人戦後の言葉だ。確かに何球か、際どい高めのボールがストライク判定されていた。辻監督は、特に直球など速い球で高めを取られやすいと分析。「体に近くて腕が伸びないから打つのが難しい。だから(打者の)打率が上がらない」と説明した。これこそが「投高打低」の理由か。

 過去にはあったストライクゾーンの変更だが、今季はない。人間の目で判定しているので、審判員や試合によって多少の誤差が生じるのは間違いない。

 ロッテ・佐々木朗が4月10日のオリックス戦で完全試合を達成したのを皮切りに快挙続き。中日・大野雄は5月6日の阪神戦で9回まで完全投球。ソフトバンク・東浜、DeNA・今永がノーヒットノーランを達成した。

 17日からセ・パともにリーグ戦が再開する。「高めのストライクゾーン」に着眼して、試合を見守るのも面白い。(記者コラム・神田 佑)

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2022年6月15日のニュース