ヤクルト・高津監督 新たに2年間の契約延長を発表「非常に光栄」

[ 2022年6月15日 05:00 ]

ヤクルト・高津監督
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 ヤクルトは14日、本紙既報通り、今季が3年契約の最終年である高津臣吾監督(53)と、24年まで新たに2年間の契約延長に合意したと発表した。昨季20年ぶりの日本一に導いた手腕を高く評価し、今季開幕時には既に続投を打診していたことが判明。球団を通じてコメントを発表した指揮官は常勝軍団形成に全力を注ぐことを誓った。

 黄金時代を築く。24年まで2年間の契約延長が正式発表。高津監督は球団を通じて「非常に光栄に思っております。交流戦を終え、これからの試合をどう戦っていくかで頭はいっぱいですが、強いスワローズをつくるために、全力を尽くして頑張ってまいります」と所信表明した。

 異例の早さでの続投要請だった。同じくコメントを発表した衣笠剛球団社長は「今シーズンで契約最終年を迎えるにあたり、シーズン開幕時に、さらに2年間の契約延長を高津監督に伝え、基本合意しておりました」と明かした。選手のコンディションを優先し、卓越したリスクマネジメントで育成と勝利を両立。前年最下位から、昨季に6年ぶりリーグ優勝、20年ぶり日本一に導いた手腕を高く評価した。3年契約最終年となる今季序盤には続投を打診していたという。

 今季も4月は中村や奥川、サンタナら主力を欠く中で、長岡や内山壮ら若手を積極起用して経験を積ませながらチーム力を底上げ。故障者の穴を埋める成長を見せ、交流戦を14勝4敗の高勝率で、パ・リーグ全6球団に勝ち越す完全優勝を飾った。2位・巨人と7ゲーム差の首位を快走しており「発表の時期を監督と相談していましたが、交流戦に優勝し、セ・リーグ単独首位に立つ、このタイミングを捉え、発表に至りました」と説明した。

 「今シーズンのさらなる活躍と、数年後を見据えた選手育成、チームづくりに期待しています」と衣笠社長。5年となる長期政権で90年代のような黄金期再来を託した。まずは球団初の連続日本一を目指し、17日から再開するペナントレースに集中する。(青森 正宣)

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