ソフトB・レイを中継ぎ待機 甲斐野を今季初昇格へ 17日から楽天と首位攻防へ必勝態勢

[ 2022年6月15日 04:45 ]

笑顔でキャッチボールするソフトバンク・レイ(左は千賀)(撮影・岡田 丈靖)           
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 パ・リーグ2位のソフトバンクは14日、ペイペイドームで1軍投手練習を行い、1・5ゲーム差で追う首位の楽天との3連戦(17~19日)に向けて調整した。森山良二投手コーチ(58)は首位攻防3連戦でコリン・レイ投手(31)を中継ぎ待機させると明言。また甲斐野央投手(25)を1軍に昇格させる方針を示した。万全のリリーフ陣で首位返り咲きを狙う。

 交流戦を9勝9敗の五分で終え、17日から首位・楽天を本拠地で迎え撃つ。再奪首が懸かる戦いを前に首脳陣は決断を下した。「今回の楽天戦に限ってはまたベンチに入ってもらう」と森山投手コーチ。9日の阪神戦で完封したレイをブルペン待機させる。

 この3連戦は、第1戦が千賀、第2戦は大関で固まり、第3戦をレイか前回12日のヤクルト戦で6回1安打無失点と好投した和田のどちらを起用するか協議してきた。森山コーチは「(レイは)いい投球をしてくれて本当ならずっとローテで回したいが、和田もいい投球をした。楽天は左打者が多いところもある」と説明した。

 楽天は島内、西川らマークすべき左打者の好打者が多く、左の先発を起用したい意向も働いたが、レイの“実績”も加味した。今季3試合の救援登板があり、計10イニングを無失点と適性を示した。ロングリリーフも可能なだけにベンチとしては心強い。

 さらに甲斐野を今季初めて1軍に昇格させて中継ぎ強化する。不振で開幕1軍を逃したが、13試合連続で自責点なしと調子を上げてきた。10、11日のウエスタン・リーグ阪神戦では連投テストも行われ、いずれも1イニングを無失点。2軍で自己最速の159キロをマークした右腕は「(勝ちパターンで)自分じゃない投手が投げているのを見ると、もどかしさがある。意識してなくても意識はする。そこは投げていきたい」と気合十分だ。

 中継ぎに疲れが見えている状況だけに、甲斐野に対する期待は大きい。津森が最近2試合連続で失点し、藤井は10日のヤクルト戦で22試合ぶりに失点。12日の同戦では又吉が8回に3失点した。森山投手コーチは「ボールも強いし、拮抗(きっこう)したゲームで圧倒してくれれば」と期待した。

 レイと甲斐野が加わり、厚みを増す救援陣を強みに首位返り咲きを狙う。(福井 亮太)

 【6月入り又吉、津森に“疲れ”】○…ソフトバンクの救援陣は、又吉がチーム最多の25試合に登板、津森が同2位タイの24試合に登板している。両投手の月別の防御率、登板試合数をみると

 又吉
3月=0.00(4試合)
4月=0.00(9試合)
5月=1.80(10試合)
6月=13.50(2試合)

 津森
3月=0.00(3試合)
4月=1.69(8試合)
5月=0.93(10試合)
6月=19.29(3試合)

 6月は登板試合数、登板回数ともにまだ少なく防御率に影響している面はあるが、落ち込みが目立つ結果に。甲斐野が勝ちパターンで起用できれば、両投手にかかる負担は小さくなる。

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