巨人・原監督「俺こんなシーズン初めて。不思議なチーム」 首位ヤクルトと7ゲーム差追撃は「不屈で」

[ 2022年6月15日 17:00 ]

笑顔で練習を見つめる原監督(撮影・光山 貴大)
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 巨人は15日、川崎市のジャイアンツ球場で全体練習を行い、原辰徳監督(63)が今季のここまでの戦いを分析するとともに、首位ヤクルト追撃への思いを語った。

 交流戦は8勝10敗で終わり、交流戦を14勝4敗で制した首位ヤクルトとは、7ゲーム差に広がった。「その辺の数字はよく分かんない。まだまだ修正点がいろいろと」とした上で「このままの戦い方をしていたら難しいというところですよね。みんなが一人一人役割を持って。捨て駒は誰もいないんだから」と表情を引き締めた。

 打順についても、主将の坂本が復帰すると5番に据えるなど、試行錯誤は続いている。17日のリーグ戦再開に向けて、打順については「改めて考える必要はあるかなとは思うね。勇人を3番にするとかかなあ。でもそうなると5番がいない」と思考を巡らせた上で「でもあまり変えなくていいんじゃない?俺はいいと思う。要するに変えることが考えることではない。考えることというのは、イコール変えるという考え方じゃない」とした。

 問題点として上げたのは、リーグトップの250得点に対して、12球団ワーストの272失点している点。「今得失点差ってどう?マイナス22でさ、このプラス(貯金)5というのはさ、すげーこと。不思議なチームだな」とした上で「俺こんなシーズン初めて。得失点差がマイナスっていうのは本当にない。いかにさ、しんどい思いをしているか。今年もジャイアンツを応援する人たちは胃が痛いよ。しばらく見ていなかったらひどい数字になっていたな」とバッテリーを含めたディフェンス面の向上は不可欠という認識を示した。

 それでも、悲観はしていない。「まあしかしね、そこが今年の“不屈”ですよ。若い投手陣を俺たちは育てる中で選手も含めてね、そこは我慢だと思う。でもそこを普通だったら多分最下位でしょ、この得失点差。それを頑張れているのはみんなの頑張りというものもある、接戦はものにしているというね、やっぱりそこは伸ばしていく。かといってやっぱり得失点差の失点の多さというものはやっぱり訂正していかないと。それがやっぱりチーム力としては上がるということですよ」と前を向いた。

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