学法石川高女子硬式野球部1期生14人 夢見る夏1勝、そして甲子園へ

[ 2022年6月15日 06:00 ]

素振りする学法石川の選手
Photo By スポニチ

 22年度から高校野球の強豪・学法石川(福島)に女子硬式野球部が誕生した。県内外から1期生14人が入部。4月の始動時には、日体大時代は女子ソフトボール部で投手として活躍した小松未来監督(27)が「1期生として全員が基準になる。日本一という目標を忘れずに頑張りましょう」と語りかけた。

 福島県出身は3人。岩江中出身の捕手・大原悠加(1年)は「新しい歴史をつくれることに魅力を感じた。県内の女子野球の土台を自分たちが築く」と力を込めた。女子野球チームは増えてきたがイメージはまだ「男子のスポーツ」。大原は「野球部だと言うと物珍しい扱いをされてきた。女子が野球部なのが普通の道を開いていきたい」と続けた。

 今年発足した東北女子硬式野球連盟のリーグ戦は花巻東(岩手)、弘前学院聖愛(青森)など7校で始動。学法石川は1年生のみの布陣ながら2勝6敗(6月14日現在)の成績を残し、小松監督は「自分たちのレベルを知れることはありがたい。伸びしろしかないので2年後が楽しみ」と言葉を弾ませた。

 決勝に進出すれば甲子園で試合ができる夏の全国高校女子硬式野球選手権は、7月22日から兵庫県で開幕。最初の夏へ「チームの目標は初戦突破以上。一戦ずつ大事に戦いたい」と指揮官。学法石川ナインの一歩一歩が新たな歴史となる。

続きを表示

2022年6月15日のニュース