阪神・糸井「昨年と真逆のことを起こしたい」 ヤクルトに雪辱“逆転V”宣言

[ 2022年6月15日 05:15 ]

打撃練習をする阪神・糸井(撮影・平嶋 理子)
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 阪神・糸井の言葉が頼もしかった。真面目な顔をして言ったのだから、ちょっと信じてみたくなった。

 「みんな雰囲気も良いですし、昨年と真逆のことを起こしたいなと思います」

 逆転優勝――の表現はなくても、現在12・5ゲーム差をつけられているヤクルトに追いつくぞ…という意味だ。昨季は逆の立場だった。同じ交流戦終了時点で2位・巨人とヤクルトに最大7差をつける首位。球宴前には3位・ヤクルトに2・5差(2位・巨人とは2差)に迫られ、8月29日に首位から陥落し、最後は勝率5厘差で敗れた。数字上は厳しくても、「真逆」のことをやり返したいと本気で思っている。

 「自分たちの野球をやっていけば、ヤクルトうんぬんじゃなしにいいんじゃない。自分も、もっともっと貢献できるように積み重ねていきたい」

 最大借金16を6まで減らし、11日に初の5位浮上、12日には4位に上がった。3位・広島にも2差。追いかけるのは、ツバメの尻尾だけだ。来月7月で41歳。4日間の準備期間が空き、「まあ、老人なので、まずは体のケアを、な。(5月上旬の)ぎっくり腰は大丈夫かって? そうですね」とうなずいた。

 矢野監督も糸井の言葉がうれしかった。「糸井が真逆をやるって言ったの? ここで終わりだとは誰も思っていないだろうし、さらにここから行くよ、と(糸井)嘉男が代弁してくれたと思う」。糸井が脚本する22年の野球ドラマは、阪神が昨年の屈辱を晴らしました――で終わる。(畑野 理之)

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