柳賢振がひじの手術で今季絶望も、ブルージェイズ菊池はローテーションに残れるか

[ 2022年6月15日 12:25 ]

ア・リーグ   ブルージェイズ5-6オリオールズ ( 2022年6月14日    トロント )

オリオールズ戦に先発したブルージェイズ・菊池(AP)
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 ブルージェイズの菊池雄星投手(30)が14日(日本時間15日)のオリオールズ戦で今季12度目の先発登板。5回途中まで投げ、2本塁打を含む5安打4四球4失点で降板した。試合も5-6で敗れた。

 地元の実況解説は初回降板となった前回のロイヤルズ戦について触れ「問題は4つも四球を出してしまったこと。今回は登板間に2度ブルペンに入って調整していた」と話した。しかしこの試合も四球で自らの首を絞めてしまった。3回、先頭打者に四球を与え、2死後、3番・マウントキャッスルに95・3マイル(約153・3キロ)の低め直球を右越えに2点本塁打。4回も先頭打者に四球を与え、2死後、8番・チリノスのレフト線への高いフライは、左翼手がセンター寄りに守っていたために二塁打となり、一塁走者が生還した。その裏、味方がホームランで同点に追いついてくれたものの、5回、先頭打者の2番・ヘイズに84・5マイル(約136キロ)の外角スプリットを中越え本塁打され、再びリードを許し、交代を命じられた。

 チャーリー・モントーヤ監督は地元紙の記者たちに「ストライクを投げないといけない。無駄な球が多すぎる」と語った。この日の試合前、ブルージェイズには激震が走っていた。投手陣の柱となる柳賢振(リュ・ヒョンジン)がひじの手術で今季は投げられないと発表があったからだ。仮にトミージョン手術となれば、4年契約の最終年である23年シーズンも投げられなくなる。ブルージェイズは36勝25敗、ア・リーグ東地区2位で、優勝を狙える位置にいる。先発ローテーションではマノア、ガウスマンは安定しており、べリオスも調子を上げてきた。柳の代わりにローテーションに入ったストリップリングは絶好調。となると菊池だが、今季12試合に登板しクォリティスタートはわずか2試合。防御率は4・80と悪化している。

 ロス・アトキンスGMは、先発ローテーションを最優先事項に置いており「クリエイティブに考えたい」と話した。菊池が期待に応えることが一番だが、マイナーから若手を上げてくる選択肢もあり、トレードですぐに補強する手段もある。昨季マリナーズにいた菊池は前半オールスターに選ばれる活躍ながら終盤失速し、ローテーションから外された。今が踏ん張りどころだ。

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