大瀬良“開幕”で広島反攻スタートだ 17日リーグ再開ヤクルト戦先発へ1軍合流「やるべきことできた」

[ 2022年6月15日 04:45 ]

キャッチボールする大瀬良(撮影・河合 洋介)
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 広島・大瀬良大地投手(30)が14日、1軍に合流し、マツダスタジアムでの投手練習に参加した。直近3試合連続で4失点以上した不振により、5日に出場選手登録を抹消。2軍では実戦登板せず、ブルペン投球などで修正に励んできた。リーグ戦再開初戦となる17日のヤクルト戦(神宮)での先発が見込まれ、交流戦最下位に終わったチームとともに再出発を期した。

 
 大瀬良は、首脳陣から与えられた修正期間で一から投球と向き合った。登録を外れた5日以降、ブルペン入りは3度。最多で約100球を投げ込んだ。体力の回復を優先させるのではなく、鍛えながら不振脱出を目指した。

 「走るところは走り、投げるところは投げ、できるだけ早く戻りたいという思いでやってきた。もちろん投げて結果を残さないといい調整だったとは言えないが、いろんな部分に目を向けながら、やるべきことはできた。あとは結果で示せるように、ここからの準備をしっかりとしたい」

 5月27日のソフトバンク戦で5回8安打5失点、6月3日のオリックス戦では5回7安打4失点。直球の切れを欠くなど、明らかに本調子ではなかった。首脳陣は、リーグ戦再開直後の再昇格を念頭に降格を決断。佐々岡監督からは直球の強さや精度を取り戻してほしいと伝えられた。

 「コンディション的に痛い、かゆいなどはないけど、しっかり整えるべきところはあったと思う。球にスピードが乗ってこなかった部分もあったし、いろんなところに原因はある。メカニック的に崩れている部分もあった。言われたこと、自分で感じたことをしっかりとやってきました」

 復帰戦はリーグ戦再開初戦となる17日のヤクルト戦が見込まれる。交流戦を最下位で終えたチームに対して、相手はパ・リーグ全チームに勝ち越す“完全優勝”を達成した。大瀬良には首位を走る相手の勢いを止め、味方を勇気づける大きな役割が求められている。

 「どのチームにも勝っていかないといけないけど、上にいるチームに勝つと流れもよくなるし、勢いもつく。しっかり頑張りたいと思います」。交流戦前に蓄えた貯金6は消え、借金2を抱えてリーグ戦再開。大瀬良もチームにとっても大切な再出発の舞台となる。(河合 洋介)

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2022年6月15日のニュース