甲南大が阪神大学野球入替戦で1点差逃げ切り1勝 立役者・1年藤田は「秘密兵器」と谷口監督 

[ 2022年6月15日 13:16 ]

阪神大学野球入替戦   甲南大 1勝(1部6位)6-5大阪電気通信大(2部1位) ( 2022年6月15日    南港中央野球場 )

リリーフで1点差を守り切り先勝に貢献した甲南大・藤田
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 大阪電気通信大(2部1位)

  001000400◆5
  50010000X◆6
 甲南大(1部6位)1勝

 (大)小島、鈴木、北浦―橋本・中角
 (甲)井村、藤田―谷井
 ▽本塁打=西川大2(大)


 1点差逃げ切りの立て役者は、1年生の藤田空悟(社)だった。6―5の8回無死一塁、谷口純司監督はサードの藤田をマウンドに向かわせた。「秘密兵器なんです」という指揮官が切った切り札だった。送りバント、投内野安打、四球で2死満塁までピンチは広がったが、最後は相手1番打者を中飛に仕留めた。9回は2死から四球を与えたが、最後の打者をチェンジアップで空振り三振に。1年生らしからぬ強心臓で逃げ切り勝利に貢献してみせた。

 高校時代はサード兼リリーフだったが、大学では練習試合で登板したのみ。それでも谷口監督は5回ぐらいから「後半に投げる場面が来るかも知れないから肩を作っておけ」と藤田の登板を想定していた。

 「気持ちで負けないように投げました。こういう場面での緊急登板は高校の時以来です」

 藤田は試合後、冷静に振り返った。

 初回の9人攻撃で試合の主導権を握った。先頭の那須草太(4年=広陵)が四球で出塁すると続く藤岡侑作(4年=早稲田摂陵)の左前打で無死一、三塁とチャンスを広げた。3番・・一柳怜月(4年=東海大大阪仰星)、4番・安田康太郎(2年=東山)が連続タイムリー。さらに1死満塁での二ゴロ併殺崩れ、8番・東野壮汰(4年=甲南)のセーフティーバント(三塁内野安打)が敵失を誘い計5点を奪った。

 4回にも敵失で加点。しかし、大阪電気通信大の西川大地の2発5打点でリードはわずか1点となるヒヤヒヤする展開となっていた。  

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2022年6月15日のニュース