巨人・丸 3戦連発で本塁打&打点2冠「新聞写メしときます。二度とないと思うんで」

[ 2022年4月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人4―3DeNA ( 2022年4月13日    那覇 )

<巨・D>3回、3ランを放った丸(撮影・島崎忠彦)
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 新聞を読む時間ならたくさんある。14日は連勝した沖縄からの移動日。巨人・丸はおどけながら「明日(14日)の新聞写メしときます。二度とないと思うんで」と言った。5本塁打、13打点でリーグ2冠に立った成績欄のことだ。

 2夜連続で丸が描いた放物線に、沖縄のファンが酔いしれた。1点を追う3回2死一、二塁。東の123キロチェンジアップを右翼席へ。逆転の5号3ラン。「昨日同様、いい風が吹いていたので、その風に乗ったかな」。2年ぶり4度目となる3戦連発。4月までに5本塁打は広島で2年連続MVPに輝いた18年(5本)、巨人移籍1年目の19年(6本)以来のロケットスタートだ。11日時点で本塁打、打点のリーグ2冠だった岡本和が体調不良のため、前日から2戦連続欠場。「あまり弱音を吐かない選手が、結構しんどい感じが出ていた」と思いやり、主砲の不在をカバーした。

 巨人移籍3年目の昨季は極度の不振で、2軍落ちも経験。チームも3位でリーグ3連覇を逃し「改めて野球は難しいな」と痛感した。打率・265と不振の一つの要因が対左投手。打率・246と苦戦し、フォームを崩した。だが、今季は開幕戦で中日・大野雄からチーム1号を放つと、ヤクルト・高橋、そして、東と5本塁打のうち3発が左腕。対左投手の打率も・348で「左打者が、左投手を打てると、打線的にもつながってきますから」と力強かった。

 沖縄の名曲は「ハイサイ(こんにちは)おじさん」。沖縄への移動日だった11日に33歳となった丸は「喜ぶような年でもないですけど、中年の星で頑張ります」とおじさんの領域に“こんにちは”と入ったことに自虐的だったが、誕生日を挟んだ見事な3戦連発。前日に返り咲いた首位をガッチリとキープし「いい勢いで続けていきたい」と豪快に笑った。(花里 雄太)

 ≪今季5発全て殊勲弾≫丸(巨)が3戦連発となる逆転5号3ラン。自身3試合連続本塁打は、20年10月6~8日DeNA戦でマークして以来4度目の最多タイ。15日の阪神戦で4戦連続の自己新記録に挑戦する。今季の5本塁打をみると1号から先制、勝ち越し、先制、勝ち越し、逆転と全て殊勲アーチ。V弾も2戦連続3本目と価値ある一発が目立つ。

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2022年4月14日のニュース