痛快に虎狩り!でも中日・柳は「次は0で抑えられるように」 無四球完投勝利にも反省忘れず

[ 2022年4月14日 21:33 ]

セ・リーグ   中日4-1阪神 ( 2022年4月14日    バンテリンD )

<中・神>無四球完投勝利を挙げ、お立ち台で木下(右)に手を掲げられ笑顔の柳(撮影・椎名 航)
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 中日・柳裕也投手(27)が、14日の阪神戦で自身初となる無四球での1失点完投勝利を挙げた。前回3日の広島戦で12球団一番乗りとなる完封を達成し、これで2試合連続完投。135球の熱投に、お立ち台で竜党の声援を浴びた。

 木下とバッテリーでお立ち台に上がった柳は「1本打てたので、よかったです」と、6回の今季初安打をあいさつ代わりのジョーク。インタビュアーが「そっちの方ですか」と笑ったが、投打で活躍した内容に「チームが連勝で来てますし、自分で負けるわけにはいかないという気持ちは持っていたので、こういう結果になってうれしく思います」と、マウンドで仁王立ちした投球に胸を張った。

 8回の打席や、9回のマウンドに上がる際には、スタンドから拍手が起こるほどファンも2試合連続完封を期待した。それだけに「完封しかないと思ってマウンドに上がったんですけど、1点取られたので、そこは自分の課題として、次は9回を0で抑えられるように頑張りたいと思います」と1失点を反省した。

 それでも緩急自在の投球で、無四球完投を達成したあたりは、さすが昨季のセ・リーグ2冠投手。「木下さんが良いリードしてくれて、そのおかげです」と女房役を称えながらも、「東京ドームでやられてから、本当に毎日、あの初回をずっと忘れずにプレーしています」と心の底にある原動力を明かした。

 自身今季初登板となった3月27日の巨人戦では、初回に4失点を浴びる大誤算。チームは逆転勝ちを収めたものの、柳は自分自身への怒りが収まることはなかった。そこから2試合連続の完投勝利を収めたが、次回は22日の巨人戦(バンテリンドーム)が予想されるだけに、「次、やり返せるように頑張ります。また、きょうは完封ができなかったですが、また完封できるように頑張るので見に来てください」と、スタンドのファンに約束していた。

 また、柳を支えた木下はバットでも3回にリードを広げる2点打を放ち、「阿部さんばかりが最近打点挙げて、僕も辛い思いをしていた。阿部さんがスタンドに入れずにツーベースで止めてくれたので、絶対に還そうと思った」と笑顔で話し、スタンドを沸かせていた。

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2022年4月14日のニュース