日本ハム・輝星 先発復帰へ猛アピール!気迫のハッスルプレー&快投2回零封

[ 2022年4月14日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム3―4西武 ( 2022年4月13日    ベルーナD )

<西・日>5回、岸の打球を清宮がはじき、吉田がカバーして一塁ベースに飛び込みアウトにする(撮影・沢田 明徳)
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 日本ハムの吉田輝星投手(21)が先発復帰へ猛アピールだ。西武戦で4回から2番手で登板し、2回を無安打無失点の好投。5回には打球処理ではいつくばりながらアウトにする気迫も見せた。4回3失点降板した先月27日のソフトバンク戦を最後に遠ざかる先発マウンドへの返り咲きへ、確かな存在感を示した。

 まるで秋田・金足農のエースとして甲子園で準優勝した4年前の夏のように、ユニホームを土で汚した吉田が躍動した。5回2死走者なしで迎えたオグレディには全球直球勝負。フルカウントからこの日最速となる148キロ直球で空振り三振に斬ると、顔に付いた土を汗とともに笑いながら拭った。

 「あれはキヨさん(清宮)が悪いです」と、吉田が苦笑いした場面は5回1死だ。平凡な一ゴロを清宮がグラブではじくと、ボールはベースカバーに向かっていた吉田の足元へ。とっさに出したグラブでキャッチするも、前のめりになって一塁方向へ倒れかけた。

 そのまま飛び込むも、一塁ベースには惜しくも届かない。が、そこから執念をみせた。「バタフライ」と自称した動きで地面をはいつくばると、懸命にグラブをベースに伸ばして打者走者をアウトにした。「ああいうのが(7回の)1点につながったと思う」。気迫のプレーが反撃を呼び込んだ。

 2回を打者6人で封じる好投。最速148キロという球速以上に切れと球威を感じさせた。今キャンプでは元阪神の藤川球児氏(41=評論家)から「火の玉ストレート」を生んだ投球フォームの指導を受け、「投げ終わりのバランスもちょっとずつ良くなってきている」と手応えがある。

 今季初登板で先発した先月27日のソフトバンク戦は初回に3失点し、2回以降の3イニングを無失点。その後の試合は中継ぎに回り、4試合6イニング無失点を続ける。「先発に戻って勝ち星を稼ぎたいのが目標なので」と吉田。泥に汚れた姿が似合う。文字通り、泥くさく先発復帰を狙っていく。(清藤 駿太)

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