松坂大輔氏 スポニチ評論家就任 2・1デビュー「読者の方の楽しみになるような情報を」

[ 2022年1月30日 05:30 ]

スポニチ本紙評論家の仲間入りをした松坂氏は特大名刺を手に初々しい笑顔(撮影・西川祐介)
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 日米通算170勝を挙げ、昨季限りで現役を引退した元西武の松坂大輔氏(41)が、2月1日からスポーツニッポン新聞社の野球評論家に就任する。29日、デビューとなる春季キャンプを前に所信を表明した。高校時代からプロ野球、メジャーリーグと舞台を変えて華々しい活躍を続けてきた「平成の怪物」。評論家という新たなステージで、第二の野球人生をスタートさせる。

 2月1日に評論家としてデビューさせていただきます。現役の時、特に最後の方は自分のことで精いっぱいで、余裕を持って他の選手のプレーを見ることができませんでした。これから本当に一から、たくさんの選手を知っていきたいです。その勉強をしていく中で読者の方の楽しみになるような情報を伝えることができればと思います。

 見たい選手、気になる選手は野手、投手ともにたくさんいますが、やはり投手が気になりますね。あとは各球団がどんな練習をしているのか単純に興味がありますし、見るのが楽しみです。現役を引退し、立場が変われば見方も変わるのか。昨季まで在籍したライオンズの練習も、外から見たら違ってくるのかなと思っています。

 ファイターズの新庄剛志監督にも興味があります。オフの話題は新庄さん一色でしたが、キャンプでどんな練習をさせるのか、新庄さんが監督としてどんな動きを見せるのか気になります。現役の時に対戦していますが、(通算29打数3安打の打率・103で)苦手ではありませんでした(笑い)。ただ、ベンチやテレビで見ていて、何かが起こりそうだとワクワクするような選手だなと敵ながら感じていました。

 自分自身、引退して迎えたこのオフは凄く気が楽でした。これまではオフシーズンでも野球のことを考えない日はなかったので、人生で初めてプレーすることを考えずに過ごしました。野球チームに入る前だった小2以来のことだと思います。

 評論家という立場になり、今は難しい状況ではありますが、できるだけ現場へ足を運び実際に見てから選手やスタッフの方に話を聞かせていただきたいと思っています。その部分は大切にしたいです。世界中の野球も見てみたいですね。自分も日米でプレーしましたが、実際に行かないと分からないことはたくさんあります。コロナ禍が収まれば、(同じくスポニチ評論家の)森繁和さんとドミニカ共和国に行くなどしてみたいです。

 将来、指導者になることなどについて聞かれることもありますが、自分自身まだまだ勉強不足です。いつか声を掛けていただいた時に困らないよう、勉強させてもらえたらと思います。高校野球、NPB、MLBと自分が関わることでもっと広く、深く知ってもらえるように頑張っていきますので、よろしくお願いいたします。

 ≪テレ朝「報ステ」キャスター就任≫松坂氏はテレビ朝日系「報道ステーション」のキャスターに就任することも決定。2月1日から同番組のスポーツコーナーに出演する。同局を通じて「自分が『報道ステーション』のキャスターになるなんて想像もしていませんでした。正直なところ出演している自分をまだイメージができないですが、それも含め、これから起こるであろう“分からない”“初めて”を楽しみにしています」などとコメントした。

 ◇松坂 大輔(まつざか・だいすけ)1980年(昭55)9月13日生まれ、東京都出身の41歳。横浜高3年時に甲子園春夏連覇。98年ドラフト1位で西武入り。99年に新人王、01年の沢村賞獲得まで3年連続最多勝。07年からレッドソックスなどMLBでプレー。15年にソフトバンクで国内復帰、中日、西武に所属し昨季限りで現役引退。NPBで114勝65敗1セーブ、防御率3.04。MLBでは56勝43敗1セーブ、防御率4.45。00、04年の五輪に出場。連覇した06、09年WBCでは連続MVP。右投げ右打ち。

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2022年1月30日のニュース