ソフトバンク・杉山 陸上のディーン元気、右代からの助言でパワーアップ 先発奪取&球速アップ目指す

[ 2022年1月30日 05:30 ]

笑顔でキャッチボールをする杉山(撮影・中村 達也)
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 つぶれてからが勝負だ!ソフトバンクの杉山一樹投手(24)が29日、新型コロナウイルス感染の隔離から復帰し、筑後のファーム施設でリハビリ組に合流した。自主トレでは陸上・十種競技日本記録保持者の右代啓祐や、やり投げ元五輪代表のディーン元気から、重いメディシンボールを使ったトレーニングを伝授されパワーアップ。平均球速で150キロ台後半を目指し、先発の座を奪いにいく。

 新型コロナウイルス陽性の隔離から復帰した杉山から、笑みがこぼれた。筑後ファーム施設のリハビリ組に合流。ランニングやキャッチボールなどで調整し「思った以上に体は軽いです」。影響は最小限だ。

 1月の自主トレは都内で汗を流した。テーマは平均球速アップ。直球平均球速を昨年の152キロから150キロ台後半に伸ばすことを目指し、参考にしたのがやり投げ選手のトレーニング方法だった。「重いやりをあれだけ遠くに飛ばせる。それが140グラムのボールになった時にもっと操れるのかな」。陸上・やり投げのロンドン五輪代表のディーン元気、同十種競技のリオとロンドン五輪代表の右代啓祐らからアドバイスを受け、メディシンボールなどを使ったトレーニングで腹筋を重点的に鍛え上げた。

 技術的には、このオフから本格的にカットボールを磨く。新型コロナウイルスの陽性判定が出た19日までに5度のブルペン入りで試投。3Dトラッキングシステム「ラプソード」で回転数や変化量を確認し「だいぶ良くなってきた」と手応えは十分だ。

 グラブには「潰(つぶ)れてからが筋トレ」と刺しゅうする。ボディービルダーの横川尚隆氏から「死にそうになって、補助が付いてからが筋トレ」と掛けられた言葉に納得して付けた。2019年は「牛一頭」。一昨年が「世界遺産になりたい」、昨年は「男は鶏胸肉」だった。

 心技体を鍛え上げた最速160キロ右腕。勝負の4年目、春季キャンプは筑後のファーム施設でC組(3軍)スタートだが、「出遅れた部分もあるので、しっかりやりたい。目標は(開幕)ローテに入ること」と先発ローテーション入りを見据え、再スタートを切った。(福井 亮太)

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