ヤクルト・村上 王超え最年少 本塁打&四球の“2冠”

[ 2021年12月14日 05:30 ]

ヤクルトの村上
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 【データで振り返る21年12球団記録レビュー 1】各球団の個人成績とデータで今季を振り返る連載企画「21年12球団記録レビュー」を今日から掲載する。第1回は日本一に輝いたヤクルトで、村上宗隆内野手(21)の記録に注目する。

 自己最多の39本塁打で初の本塁打王に輝いた村上。まだ21歳のシーズン。史上最年少の本塁打王は1リーグ時代の3選手と53年中西太(西鉄)の20歳だが、セではチームの先輩に当たる55年町田行彦(当時国鉄)に並ぶ最年少戴冠となった。 

 今季は143試合全てで4番。全試合出場は19年から3年連続で、うち全試合先発4番は入団3年目の昨年からだ。2年以上連続で全試合先発4番出場は史上8人目で10度目となり、球団では05、06年ラミレス以来2人目。入団3、4年目での達成は62、63年張本勲(東映)の4、5年目を抜く最速で、瞬く間に不動の4番に成長した。来季も続けると04~09年金本知憲(神)の6年に次ぎ00~02年松井秀喜(巨)に並ぶ記録となる。さらに、全試合先発4番でのV貢献はセ、パ通じ10人目で11度目の快挙だった。

 その長打力ゆえ勝負を避けられる場面が数多く、四球は両リーグトップの106。昨年もセ最多の87四球を選んでおり、球団初の2年連続四球王になった。また、同一年に本塁打王でリーグ最多四球は史上19人目で43度目。過去の最年少達成は62年王貞治(巨)の22歳で、この年少記録も塗り替えた。なお、強打者ならではの本塁打、四球の“2冠”を、王は史上最多の15度もマークしたが、今後、村上は何度記録するか。(記録課・志賀 喜幸)

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