大田 DeNAが獲得!日本ハム自由契約直後から本格調査 チーム底上げ期待 近日中発表

[ 2021年12月14日 05:32 ]

大田泰示
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 DeNAが日本ハムから自由契約となっていた大田泰示外野手(31)を獲得することが13日、分かった。近日中にも正式発表される。複数球団が興味を示す中で水面下で交渉を重ね、獲得への熱意が実っての入団決定。高い身体能力で走攻守そろった大田の加入は、外野の層に厚みを持たせ、オーダーのオプション増にもつながる補強となる。6年ぶりの最下位から、24年ぶりの日本一を目指す三浦DeNAに吉報が届いた。

 「ハマのタイシ」が誕生する。外野と打線を強化する補強の実現。球界関係者によると、この日までに大田から入団の意思がDeNA側に届いたもよう。実績十分の大田加入が決まった。

 DeNAは大田が日本ハムから来季契約を結ばないことを通達された11月16日以後、獲得への調査を迅速に進めていた。8日のトライアウト終了を待ち、本格交渉を開始。水面下で興味を示していた複数球団との争奪戦となったが、粘り強い交渉を続けた。交渉の中では三浦監督の獲得への熱意も大田側に伝えられたもようで、強い思いが大田の心を動かした。

 チームの外野手陣は今季、佐野、桑原、オースティンがほぼ固定されていたが、控えメンバーとの実力差が課題の一つだった。長丁場のシーズンを戦う上でも、効果的に休養を入れて状態を保ちながら戦うことはチーム力アップに直結する。さらに今季、新人の牧、桑原、佐野、宮崎と4人が打率3割を超え、チーム打率・258、559得点はともにリーグ2位をマークしたが、効果的な攻撃にはつながらず6年ぶりの最下位に沈んだ。走力もある大田が打線に加わることで、攻撃パターンが増えることも期待される。

 大田は巨人から日本ハムに移籍した17年からともに4年連続で100試合出場、2桁本塁打をマーク。広い札幌ドームを本拠地に守備力、走力の高さを発揮した。今季こそ76試合、打率・204、3本塁打、20打点も、本拠が狭い傾向のあるセ・リーグでは、数字の上積みも期待できる。東海大相模3年の夏の神奈川大会では、大会新記録となる5本塁打をマーク。高校時代の主戦場の横浜スタジアムが本拠となる。

 日本ハムから自由契約を伝えられた際「野球が僕の中の一番の財産。これを仕事にしてまだまだやりたい」と話していた大田。三浦DeNAの切り札として、来季は暴れまくる。

 ◇大田 泰示(おおた・たいし)1990年(平2)6月9日生まれ、広島県出身の31歳。東海大相模では高校通算65本塁打を放ち、08年ドラフト1位で巨人に入団し、松井秀喜がつけていた背番号55を継承。16年オフにトレードで日本ハムに移籍し、19年に自己最多の20本塁打。20年に初のゴールデングラブ賞に輝いた。1メートル88、93キロ。右投げ右打ち。

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