西武2位の筑波大・佐藤隼輔が新球種を解禁 1部残留へ連投覚悟「絶対に落とせない試合」

[ 2021年11月13日 18:31 ]

首都大学リーグ 1部入れ替え戦第1日   独協大2―1筑波大 ( 2021年11月13日    サーティーフォー相模原 )

<独協大・筑波大>筑波大・先発の佐藤隼(撮影・会津 智海)
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 首都大学リーグ1部の入れ替え戦がサーティーフォー相模原球場で行われ、2部優勝の独協大が1部最下位の筑波大に9回サヨナラ勝ちし、1部昇格に王手をかけた。

 西武からドラフト2位指名を受けた筑波大の最速152キロ左腕・佐藤隼輔投手(4年)は先発し、5回4安打1失点。9月11日に右内腹斜筋の肉離れで離脱した影響もあり、球数が80球を越えて降板し「僕がもっと長いイニングを投げれば流れも変わったと思う」と肩を落とした。

 0―0で迎えた5回は1死一、二塁から「6―4―3」の併殺かと思われたが、二塁手が一塁へ悪送球し、先制を許した。佐藤は「ピンチの場面で三振というのがいつものスタイル。今日は三振が取れなかったところがいつもと違った」と唯一の失点を振り返った。

 リーグ戦では使っていなかった110キロ台のカーブを解禁した。従来は直球、スライダー、チェンジアップの3球種で投球を組み立てていたが、「緩急という意味で投げ始めました。スライダーがカットボールに近くなっていたので、1つ緩い球という意味を含めてカーブ。(リーグ戦後の)練習試合でも使える球になってきたと感じていました」と明かした。

 あすの同カードに敗れると、00年春以来の2部降格となる。「絶対に落とせない試合。リリーフでいくことになると思う。しっかり投げたい」。筑波大で大きく成長した左腕が一部残留を置き土産にできるか、注目だ。(柳内 遼平)
 
 ◇佐藤 隼輔(さとう・しゅんすけ) 2000年(平12)1月3日生まれ、宮城県出身の21歳。小4から野球を始める。広瀬中を経て、仙台高では1年夏からベンチ入りも甲子園出場は果たせず。筑波大でも1年春からベンチ入り。19年に大学日本代表に選ばれた。1メートル81、82キロ。左投げ左打ち。

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2021年11月13日のニュース