エンゼルス・大谷7冠!日本人イチロー以来2人目のシルバースラッガー賞受賞

[ 2021年11月13日 02:30 ]

シルバー・スラッガー賞を受賞した大谷には高さ91センチのバット型トロフィーが贈られる(MLB Network提供)
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 大リーグ機構(MLB)は11日(日本時間12日)、打撃のベストナインに相当するシルバースラッガー賞を発表し、エンゼルスの大谷翔平投手(27)がア・リーグのDH部門で初受賞した。日本選手ではイチローがマリナーズ時代の01、07、09年に外野手部門で3度選ばれて以来、12年ぶり2人目。強打者が集うDH部門で価値ある日本選手初の受賞となった。

 守備に就かないDHはメジャーでも打力自慢の猛者たちがひしめく。その中で大谷は投打二刀流でありながら受賞しただけに、その価値は計り知れない。

 スタントン、アルバレスの両大砲を含む最終候補5人の中で、46本塁打、26盗塁、強打者の指標であるOPS(出塁率+長打率)・965はいずれもトップ。投手に専念した3試合を除く、155試合の打者出場も最多だった。日本選手では01、07、09年のイチロー(マリナーズ)以来12年ぶりで、DH部門では初めて。同年に28本塁打、90打点でワールドシリーズMVPにも輝いた松井秀喜(ヤンキース)でも手が届かなかった。

 表彰ラッシュが続く今オフはこれで7冠目。大谷は選手間投票による年間最優秀選手&リーグ最優秀野手を受賞した際に「凄いうれしい。やっぱり現場の選手から、実際に戦っている選手からそう言ってもらえるのは特別なこと」と話していた。今回も監督、コーチらの投票で選出。敬遠四球はリーグトップの20を数え、対戦相手に「危険な打者」の認識が定着したことも票に結びついた。

 今後は18日(日本時間19日午前8時)に発表されるア・リーグのシーズンMVPで、15年のハーパー(当時ナショナルズ)以来となる満票選出が期待される。29日(同30日)に発表のエドガー・マルティネス賞(最優秀DH賞)は、最近10年では9人がシルバースラッガー賞DH部門とのダブル受賞で、こちらも濃厚。合計表彰数は2桁に達する勢いだ。

 かねて「周りの戦っている素晴らしい選手たちのプレーを見ることで、自分も引き上げられていくということもある」と話していた大谷。人一倍負けず嫌いの性格も功を奏し、打者として飛躍的な成長を遂げたメジャー4年目だった。

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