ソフトバンク昨年ドラ1井上 将来の主砲へ王会長からバットの握り方伝授され打撃の極意つかむ

[ 2021年11月13日 05:30 ]

<ソフトバンク秋季キャンプ>井上のロングティーを見つめる王球団会長(撮影・中村 達也)
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 ソフトバンクの昨年ドラフト1位、井上朋也内野手(18)が12日、秋季宮崎キャンプで王貞治会長兼特別チームアドバイザー(81)から身ぶり手ぶりを交えての熱血指導を受けた。

 「(バットを)“ガシッ”と握るのが気になると言われた。かみ砕いて話してくださるので分かりやすい。状態も良くなっている」

 指摘されたのはバットの握り方だ。手のひらではなく、指先で握るイメージを伝えられた。「180度以上変わっているイメージ」と井上。最初は戸惑っていたが、いざバットを振ると効果を実感した。バットをこねる癖があり、打球が上がらなかった打撃が様変わり。高い弾道での柵越えを放ち、王会長は何度もうなずいていた。

 井上は7日までの第1クールでも直接指導を受け、ハンマーを使った指導で手首の使い方を教えられた。この日はスイングした後にバットを投げる珍練習で、フォロースルーを大きく取る意識を植え付けられた。

 藤本新監督は「将来クリーンアップを打てる打者になってくれれば」と井上に期待を寄せている。ルーキーイヤーの今季は2軍で45試合出場し、打率・246、11打点、3本塁打だった。右の大砲候補には同じ三塁手のリチャードがいるが「2年目とか気にせず、チャンスがあれば1軍の人たちにしがみつきたい」と意気込む。世界のホームラン王の“極意”を体に染みこませ、来季の飛躍につなげる。(福井 亮太)

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2021年11月13日のニュース