オリ宗　苦手岩下から会心2ラン「後ろには凄い打者がたくさんいる。つなげればいい」無欲で初球捉えた

パCSファイナルS第3戦   オリックス3ー3ロッテ （ 2021年11月12日    京セラD ）

＜オ・ロ＞6回1死一塁、宗は右越え2ランを放ち、ガッツポーズ（撮影・坂田　高浩）
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　一振りで仕留めた。0―1の6回1死一塁。オリックス・宗が重苦しい空気を一変させた。「行くしかない。積極的に振っていった」。ロッテ先発・岩下の投じた初球のフォークを強振すると、打球は右翼席へと一直線。会心の逆転2ランでベンチの活気を呼び起こし、無敗のCS突破に貢献した。

　岩下にはレギュラーシーズンで6打数無安打2三振。「今までヒットを打った記録がない」と相性の悪さは自認していた。だからこそ考えはシンプルだった。「後ろには凄い打者がたくさんいる。つなげればいいかな」。無欲で想定以上の結果を導き出した。

　日本シリーズも変わらず、チーム一丸で戦う。「ここまで来たら、何が何でも日本一になってやる気持ち」。最高峰の舞台でも、宗はつなぎ役に徹する。