広島・菊池涼「大地に“絶対打って”と」 エース願いに応える自身初の初回先頭弾、リーグトップ4号

[ 2021年4月9日 22:34 ]

セ・リーグ   広島2―0巨人 ( 2021年4月9日    マツダ )

<広・巨>初回に先頭打者弾となる4号ソロを放った広島・菊池涼

 広島の菊池涼介内野手(31)が巨人のエースで同学年の菅野智之投手(31)からプロ10年目で自身初となる初回先頭打者アーチを放ち、2―0での勝利に貢献した。

 7日のヤクルト戦(神宮)から3試合連続で「1番・二塁」に入って先発出場。初回、1ボールから菅野が投じた2球目の甘いカットボールを左中間スタンドへ叩き込んで2試合ぶりとなる4号ソロとし、サンズ(阪神)、村上(ヤクルト)と並ぶリーグの本塁打部門トップタイに躍り出ると、これが決勝点となった。

 6回無失点で今季2勝目を挙げたエース大瀬良とともにお立ち台に上がった菊池涼は「きょう球場に来て(大瀬良)大地に『きょう絶対打って』と言われてましたんで、本当にいいところで打てて良かったです」と笑顔。これまで2番が定位置だったが、1番打者という新たな役割については「入り方がちょっと難しかったり。見てた方がいいのかなとか色々考える部分はたくさんありますけど、自分らしく。今、状態がいいので、いつも通り入れればいいかなっていう感じで入ってます」と自然体を強調した。

 開幕から打撃好調で、この先頭打者アーチで開幕から13試合連続安打を継続中。一時は5割超えだった打率は現在リーグ2位の・411で、8打点もリーグ4位タイだ。好調の要因については「分かんないですけど、本当に…きょうも1本しか打ってませんし、ほかの回で活躍できてないんでね。しっかり後も打てるように練習します」と謙虚に話してスタンドのファンに大きな拍手を浴びた。そして、ファンへのメッセージを促されると「本っ当に真冬なんじゃないかというぐらい寒い中、最後まで残っていただき、本当にありがとうございます。本当に一人ひとりのファンの皆さんの拍手が僕たちの背中を押してくれていると思います。あしたもあさっても応援よろしくお願いします」と元気いっぱいに感謝していた。

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