阪神・秋山 4年ぶり2桁奪三振も打線の援護なし 「リズムを持ってこられる投球をしたかった」

[ 2021年4月9日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神0ー3巨人 ( 2021年4月8日    甲子園 )

<神・巨(3)> 3回2死二塁、秋山は巨人・梶谷を空振り三振に抑えベンチに戻りながら雄叫びを上げる (撮影・後藤 大輝)
Photo By スポニチ

 4年ぶりの“大台”も実らなかった。秋山は6回6安打2失点で降板し今季初黒星。17年以来となる10奪三振の力投にも悔しさをにじませた。

 「取られ方が悪かったので、攻撃に良いリズムを持ってくることができませんでした」

 出はなをくじかれた。初回、1死から坂本に直球をバックスクリーン左に運ばれるソロを被弾。3連戦で初めて巨人に先制点を奪われ、主導権を明け渡してしまった。2回以降も走者を背負う展開をしのいで打線の援護を待ったが、4回に再び落とし穴にはまった。

 1死から連打と味方の失策も絡んで二、三塁のピンチで吉川を申告敬遠。満塁策を取って迎えた炭谷に、やや高めに浮いた直球を中犠飛とされ2点目を失った。「何とか粘りながらというピッチングだったんですけど、申告敬遠して、あそこはゴロを打たせないとなというところだったし、こっち(自軍)にリズムを持ってくるピッチングはできなかった」。分岐点で流れを引き寄せられなかった。

 敗戦投手になったとはいえ、開幕から2試合連続のクオリティースタート。直球で見逃し三振を半分の5個奪うなど、球威は抜群だった。決め球にしたフォークも低めに制球され、的を絞らせず。浴びた長打は坂本のソロホームランのみ。それでも、奪三振ショーが白星に結びつかなかったことで、鋭い視線で次戦を見据えた。

 「三振が多くてちょっといつもと違うピッチングだったので、しんどいところはありましたけど、もっとリズムを持ってこられるピッチングをしたかった。カットボールの詰まった当たりがヒットゾーンに飛んでいるので、そこを取り組んでいきたい」

 リベンジの機会はまだ残されている。糧にできる1敗だ。 (遠藤 礼)

続きを表示

2021年4月9日のニュース