174日ぶりの斎藤佑 実戦形式のフリー打撃で最速135キロ「感覚は去年と全然違う」

[ 2021年4月9日 05:30 ]

<日本ハム練習>打撃投手を務め、細川(手前)に投げ込む斎藤(撮影・木村 揚輔)
Photo By スポニチ

 右肘じん帯断裂から再起を期す日本ハム・斎藤が、千葉・鎌ケ谷の2軍施設で行われた実戦形式のフリー打撃に登板。打者に投げるのは昨年10月16日のイースタン・リーグの巨人戦以来174日ぶりで、最速135キロを計測した計29球に喜びと闘志が交差した。

 「いろんなことを含め、投げられる喜びを感じている。“打者と勝負できるな”という兆しが見えて、気持ちの中で前進した」
 田宮、万波、ルーキー細川を相手に7打席の対戦。防球ネットを置かないで捕手がサインを出す。より実戦に近い形で計29球のうちヒット性の打球は2本だった。ワインドアップからの投球で直球以外にも変化球を投げ、ツーシームで細川から空振りも奪った。島崎2軍投手コーチも「思った以上に腕が振れていた」と評価した。

 手術せずにPRP療法による新たなプログラムでリハビリを行う斎藤。連日ブルペンで200球近く投げたキャンプ後は出力を上げられず、打者に投げることで出力を上げる狙いがあった。手応えは十分で「怖さが頭のどこかにあってスピードが出ないのではというのがあったけど、ブレーキをかけているものが少し取れた。指のかかりとか感覚は去年と全然違う」。斎藤が復活への階段を一つ上がった。(秋村 誠人)

続きを表示

2021年4月9日のニュース