広島の新助っ人クロンがいきなりフルメニュー 自宅待機明けなのに勤勉さ全開

[ 2021年1月20日 05:30 ]

英語ジャンケンで盛り上がる広島クロン(左から3番目)ら(撮影・河合 洋介)
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 自宅待機を終えた直後にフルメニューを消化する勤勉さで、ナインを驚かせた。広島の新助っ人・クロンが、マツダスタジアムの屋内練習場で行われた合同練習に合流。「隔離期間が明けてやっとチームメートと練習できる。シーズンに向けて初日から(全体練習に)入りたいと思った」。18日の入団会見翌日に選択したのは、個人での調整ではなくチーム練習だった。

 初対面のナインと午前10時30分から約2時間体を動かした。キャッチボールは軽快で、約30分間の内野ノックでは三塁から一塁までの送球を難なくこなした。ティー、フリー打撃で合わせて計109スイング。屋内での打撃練習ながら、打球は長距離砲らしく角度よく上がり、練習を見守った迎打撃コーチには「振っていなかった期間を差し引いても、それ以上に力強さを感じた」と安どされた。

 今月3日の来日以降、ボールもバットも握れなかった。「これだけ野球をできなかったことがないので、タイミングのズレはある。だけど、まだまだ時間はある。いい準備をできるようにしたい」。ブランクがあった中でも初日から全体練習に入ったのは、2月1日の春季キャンプインを万全で迎えるためだ。

 「日本人の選手は非常に勤勉で、一生懸命に練習すると聞いていた。自分もそういう状況で野球がしたいと思ってきた。正直、どういう状態でキャンプ初日を迎えられるか分からないけど、ベストを尽くしてベストな状態で入りたい」。強烈な打球とともに強い印象を残したのは、その熱心な練習姿勢だった。 (河合 洋介)

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