背番号「30」は鉄腕ストッパーの系譜だ 阪神ドラ3佐藤蓮は久保田2軍投手コーチの後継者目指す

[ 2021年1月20日 05:30 ]

投球練習を終え笑みを浮かべる阪神・佐藤蓮(代表撮影)
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 阪神ドラフト3位の佐藤蓮投手(22=上武大)が19日、新人合同自主トレ終了後にオンライン取材に対応した。石井大とともに新人一番乗りでブルペン入り。背番号30の先輩・久保田2軍投手コーチも見守る中で腕を振り、1年目から“鉄腕セットアッパー”を担う野望を口にした。

 「自分のボールが投げられた」。小雪ちらつく中、鳴尾浜の“ホットスポット”として存在感を示した。コンビを組んだ栄枝を立たせて腕を振り、直球とカーブを計22球。大学時代と比べ硬いマウンドも「違和感なく入れた」と対応した。

 「すぐ後ろにいたんで。目には入ったけど自分の練習のことだけを考えて投げた」

 捕手の後方にいた背番号30の先輩に動揺することなく力投。同投手コーチは「球も力強いし、右のセットアッパーでいないタイプだし楽しみな投手。期待もある」と“後継者”に目を細めた。

 層の厚いブルペンの中でいきなりセットアッパーという大役を担う壮大なミッション。今はおぼろげでも「任されたところで投げるだけ。そういうポジションを任せてもらえたら、全力で腕を振るだけ」と意気込みだけでは終わらせない。

 「中継ぎとしてやっていくなら登板数は増やしていきたい。登板数が増えたら信頼されている投手の証かと思っている」。1試合の積み重ねを心がけ、11年に榎田が記録した球団新人最多の62試合登板も見据える。

 「連投に対しての取り組み方、どうやったら毎日、毎日同じ状態でピッチングできるかというのはすごい聞いてみたい」。今後は、現役時代にシーズン90試合登板を果たした元祖・鉄腕に“入魂”してもらうつもりだ。

 「同じ良いボールを投げ続けるところが今の自分には足りない。良いボールを続ける意識をもっと持って。機会があればどんどんブルペンに入って投げていこうと」。早くも“次”を見据えた。(遠藤 礼)

 ▼阪神平田2軍監督(新人のブルペンを視察) 力強いボールを投げるよ。佐藤蓮なんかデカいしね。迫力があるし、立ち投げだけど、カーブがね。なかなかああいうパワーカーブというか、キレのいいカーブを何球か投げていた。非常にいいカーブを投げる。やっぱりね威圧感、迫力を感じる。楽しみだよ。

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