【21年版・球界“新”士録(5)】中日ドラ3・土田 甲子園での失策糧に「日本一のショート」目指す

[ 2021年1月20日 08:30 ]

ノックを受け汗を流す土田(撮影・椎名 航)
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 聖地での苦い経験が「無失策」への思いを強くした。中日・土田は草野球をしていた父・孝則さんの影響で、物心ついた頃から白球とグラブを手にしていた。「遊ぶことが野球みたいな感じでした」。自宅前の道路で繰り返した壁当てが高い守備力の原点となった。

 近江では1年夏から正遊撃手として甲子園に出場。準々決勝の金足農戦では吉田(日本ハム)から二塁打を放った。だが、脳裏から離れないのは2ランスクイズ。2―1の9回無死満塁から二塁走者まで生還を許し、サヨナラ負けを喫した。

 「二塁走者をノーマークにしてしまった。あの1球で終わった悔しさで、打つ、守るといったどの1球に対しても意識が変わった」
 だが、野球の神様は甘くなかった。2年夏も聖地に帰ってきたが、初戦の東海大相模戦でまさかの2失策。「守備に自信があり、変な余裕というか調子に乗りすぎていた」とおごりがあった。より一層、野球と向き合いレベルアップに励んだ。

 最終学年として挑んだ昨年は、新型コロナウイルスの影響で春夏ともに甲子園大会が中止。「プロになるぞ」と即座に気持ちを切り替え、滋賀の独自大会には木製バットで打席に立った。
 プロで目指すのは「1年間、ノーエラー」だ。広島・菊池涼が二塁で昨季達成し、遊撃では前人未到の記録。「日本一のショートになる」。名前のごとく「龍」の名手となり、プロ野球界で大きく羽ばたく。(徳原 麗奈)

 ◆土田 龍空(つちだ・りゅうく)2002年(平14)12月30日生まれ、滋賀県米原市出身の18歳。米原小2年時に米原スポーツ少年団で野球を始め、近江では1年夏からベンチ入り。守備力の高さに加え、50メートル6秒0、高校通算30本塁打と三拍子そろった逸材。1メートル79、77キロ。右投げ左打ち。

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