阪神・矢野監督 続投方針に前向き姿勢も「まだまだ成長しないとダメ」 来季Vのため今季残りも全力で

[ 2020年10月14日 05:30 ]

<中・神(19)>5回1死二塁、高橋に代打・高山を送る矢野監督(撮影・椎名 航)
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 阪神の矢野燿大監督(51)が13日、中日戦の試合前に取材に応じ、来季続投へ前向きな姿勢を示した。前日に藤原崇起球団オーナー(68=阪神電鉄会長)が「当然(続投)です」と明言しており、3年契約最終年となる来季へ向けてシーズン終了後にも正式要請する予定だ。

 「しっかり応えたいという思いはある。いつもオーナーが来ていただいても、すごく背中を押してもらうようなこと言ってもらっているので、やっぱりその気持ちに応えたいという気持ちは強い」

 シーズン中のため多くを語ることはなかったが、前向きな姿勢は見せた。今季は35年ぶりの日本一奪回を目標に掲げてきたが、開幕ダッシュに失敗。9月下旬からは新型コロナウイルスの感染者も続出した。リーグ2位と健闘しているが、課題は当然ある。

 「まだまだ成長していかないとだめなチームだと思うので、後半にはなってきているけど、その確認と。エラーの数も多いし、作戦のミスだったり、もちろん俺の采配も含めていろんなことがある」

 首位巨人の独走を許しているが、今後も全力で挑む方針に変わりはない。その過程が来季にもつながると確信しているからだ。

 「今からのことも来年につながると思う。思うというか、つながっているからね。うちは誰か一人で勝てるチームじゃない。挑戦して全員でやっていくというところは一番大事にしたいので、そこをしっかりやり切るように一試合一試合を積み重ねていきたい」

 一つでも多く、ファンに勝利を届けることが使命だ。 (山本 浩之)

 《一部報道には謝罪「認識の甘さあった」》矢野監督は試合前に取材に応じ、今夏の遠征中にチームの内規を超える人数で外食をした件で世間を騒がせたことに対して謝罪した。「球団の方には事前に相談して許可をもらっていたとはいえ、自分自身の自覚の甘さと認識の甘さっていうのがあった」。ただ、事前に球団本部の責任者が会食を許可していたため球団としては責任は不問と判断。「グラウンドでも外でも監督としての自分自身のあり方というものを、改めて見つめ直していきます」と決意を示した。

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2020年10月14日のニュース