ドラ1候補の中大・牧、2安打1打点1盗塁!4球団スカウトの前で猛アピール

[ 2020年10月14日 05:30 ]

東都大学野球 第1週最終日   中大2-7東洋大 ( 2020年10月13日    神宮 )

<東都大学野球 東洋大・中大>初回、右前適時打を放つ中大・牧(撮影・郡司 修)
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 2回戦1試合が行われた。今月26日のドラフト会議前では最後のリーグ戦となる東洋大戦で、ドラフト1位候補に挙がる中大の牧秀悟内野手(4年)が2打数2安打1打点、1盗塁と猛アピール。故障でエース・村上頌樹投手(同)を欠く東洋大は初回に打線が爆発して6戦目で初勝利を挙げた。

 「自分は打点にこだわっていきたい」。牧がそう公言するのは、チームの勝利に直結する指標だからだ。5点を追う初回。2死三塁で打席を迎えたプロ注目のスラッガーは、内角146キロ直球を右前へ運ぶ技ありの適時打を放った。

 3点を追う6回には足でチームを鼓舞。この日2個目の四球を選ぶと主将は「チャンスがつくれていなかった。隙があったらいこうと」。ノーサインで二盗を決め、今秋2盗塁目を記録した。8回には左前打。勝利にはつながらなかったが左右に打ち分ける技術と勝利への執念を視察した4球団のスカウトに見せつけた。

 春のリーグ戦がコロナ禍で中止になった。「アピールする場がなくなるという焦りもあった」というが、ドラフトへの評価に直結する秋は6試合終了の時点で打率・429、1本塁打。MVPに輝いた昨秋の打率・361、1本塁打を上回っている。現在4位のチーム成績には納得していないが、自身の打撃には「甘い球を捉え、いい感じできている」と手応えを口にした。

 理想の打者に広島・鈴木誠を挙げ「目標にしつつ、追い越していけたら」と目指すところは高い。大器にとってドラフトは通過点だ。(柳内 遼平)

 ◆牧 秀悟(まき・しゅうご)1998年(平10)4月21日生まれ、長野県出身の22歳。小1から野球を始める。南宮中では長野若穂シニアに所属。松本第一では甲子園出場なし。中大では1年春からリーグ戦に出場し、通算成績は打率・290、4本塁打、47打点。3年春に首位打者。1メートル78、93キロ。右投げ右打ち。

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