巨人・原監督続投 山口オーナー「当然」 3年契約の3年目へ手腕評価

[ 2020年10月14日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人3-4広島 ( 2020年10月13日    東京D )

<巨・広>ベンチで腕組する原監督(右)(撮影・久冨木 修)
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 巨人・山口寿一オーナー(63)が13日、来季3年契約3年目となる原辰徳監督(62)の続投方針を明かした。広島戦前の東京ドームで「強い巨人を取り戻したい、と3度目の監督就任を要請したんだけど、実際にそうなっている。来年は当然、続投」と明言した。

 原監督は新型コロナウイルスの影響で開幕がずれ込み、過密日程となった異例のシーズンでも柔軟な選手起用と采配が光る。この日も0―4の5回2死一塁で、そこまでに101球を投げていた菅野に代打を出さず、打席に送った。指揮官は「まだ球数的には大丈夫だったので、智之の打撃に期待をして、次のイニングに投げさせたというところ」と意図を説明した。

 今季はエースに引っ張られるように野手が一丸となる姿が目立った。「連勝」の緊張感が連帯感を生んだだけに原監督は「ずっと緊張感の中で投げ、チームを非常にいい状態にしてくれた。記録というのは永遠に続くものではない。切り替えて、次につなげればいい」と感謝も口にした。

 リーグ2連覇へ、マジックは11。山口オーナーは「本当に立派な手腕。コロナの特殊な状況の下でも、いい運営をやってもらっている」と評価した。「全権監督」として編成面での手腕も評価。「飼い殺し」をせず、チーム、プロ野球界全体の活性化を図りたいという申し出があったことも明かし「全面的に賛同した」と説明した。

 原監督は試合後「明日のゲームのことでいっぱい」とした上で続投要請を「チームを預かっている人間としてありがたいお言葉」と受け止めた。

 ○…山口オーナーは、渡辺恒雄読売新聞グループ本社代表取締役主筆が8年ぶりの日本一を大いに期待していることも明かした。「楽しみにしていますね。“日本一になったら久しぶりだ”と言っていますからね」と話した。また長嶋茂雄終身名誉監督についても言及。「おかげさまで体調は良いんですね。ご機嫌も良いですよね。何かしら皆さんの前で姿を見せる場をつくれるといいなと思っている」と明かした。

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