阪神ドラ1・西純 プロ初先発で好投 “帽子飛ばさず”3回まで完全投球「自分の投球できた」

[ 2020年7月3日 05:30 ]

ウエスタン・リーグ   阪神3-1広島 ( 2020年7月2日    由宇 )

<阪神2軍 広・神> 力投する西純 (撮影・平嶋 理子)                                                               
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 阪神のドラフト1位・西純矢投手(18)が2日、ウエスタン・リーグの広島戦(由宇)でプロ初先発し、4回2/3を1安打1失点と好投した。3回までは完全投球で圧巻のパフォーマンスを披露。5回には3つの四死球を出すなどしたが、予定の80球で持ち味を十分に発揮した。

 プロ初先発とは思えないほど、堂々としていた。まっさらなマウンドに初めて上がった西純は序盤からアクセル全開。85球を投げ、4回2/3を1安打1失点、2奪三振に抑えた。

 「打たせて取ることができたので、よかった。自分の投球ができたと思う」

 初回から3回までは完全投球で広島打線につけ入るスキを与えなかった。2回2死では厳しい内角直球で木下のバットを折って二飛。3回先頭の羽月には内角低めスライダーで空を切らせ、この日初めての三振を奪った。球速は140キロ台中盤と球威で押すスタイルではなかったが、藤田との新人バッテリーは息ぴったりだった。

 1―0の5回は2つの四死球から無死二、三塁のピンチを背負うと、羽月の左犠飛で同点とされた。続く中神を左飛に抑えて2死としたが、代打・小窪に四球を与えたところで予定の球数に達して降板となった。

 「ずっとセットで投げていなかったので、イニング間に(セットで)投げておけばよかった。次の場面で生かしたい」

 前回からの成長もあった。6月24日の同オリックス戦では躍動感あふれるフォームで投球後には37球のうち13度も帽子が脱げたが、この日は、一度もなかった。背景には「フォームのバランスがよかったからだと思う」と振り返ったが、このバランスのいいフォームが序盤からの好投につながったに違いない。

 平田2軍監督からも「緊張しているところが全く見られなかった。頼もしく映った」と評価された。登板を重ねるごとに階段を上っている。次回は100球をメドに12日の大阪ガスとのプロアマ交流戦で先発する予定だ。 (長谷川 凡記)

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